12話 ページ12
あれから1週間が経った。
今週はガッチさんがご飯食べに行くって言ってたから仕方なく自宅にいる。
友達もいない、彼氏もいない、親もいないも同然。
真夏日に出かけるほどの気力もない。
先週以降、変わらず男性とは話せていない。
「あの人、なんて名前だったっけ…」
ふいにあの人が頭に浮かんだ。
顔は覚えていないし名前も曖昧だけど、多分優しいひと。
「うぅん…」
コントローラーを太ももにのせたまましばらくぼんやりと考えていた。
聞いた方がはやいかな、と携帯を見るがご飯中だったら迷惑だなと思ってやめた。
ﾌﾞｰﾌﾞｰ
まるで見透かされたようなタイミングでガッチさんから電話がかかってきた。
電話に出るとガヤガヤとした街の騒音が遠くから聞こえてきたのでまだ外出中だとわかった。
「お、Aちゃん？今いける？｣
「うん、どうしたの？｣
「いいものもらったよ〜、今から帰るから途中でAちゃんの家寄るね｣
「嬉しい、なんだろう｣
「えへぇ、秘密」
それじゃ！といきなり切られた。
このフワフワした話し方はほろ酔い状態だな。
何分後に来るとかそういうの言ってくれなきゃ困っちゃうよガッチさん。
20時30分か、そんなすぐには来ないだろうし
軽くメイクしておくかな。
目の下のクマを隠すだけだけど。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
電話をきってから10分も経たないうちにインターホンがなった。
いくらなんでもはやくないか。
そりゃガッチさんに会えるのは嬉しいけどほんとにメイクすらしてないんだけど。
「…まあガッチさんだし部屋着でいいか」
玄関のドアをあけると頬が少し赤くなったガッチさんが満面の笑みで立っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シノノメ。(プロフ) - 遊ちゃん_SKZさん» 返信遅くなりました申し訳ありません！！他の作品も呼んでくださったのですね！！ありがとうございますわああああああああ！！がんばりまああああす！！！ (2022年11月21日 15時) (
レス) id: 013d671d7d (このIDを非表示/違反報告)
遊ちゃん_SKZ(プロフ) - ぶっ通しで読んじゃいました、、他の作品もこの作品も本当最高だ.....これからも超応援してます！！！！！！好きだああああああああ！！！(煩) (2022年10月31日 6時) (レス) @page40 id: fe8355afed (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - ういろさん» ハッピーエンドに出来て良かったです！こちらの作品も読んでくださったのですね！ありがとうございます( ´•̥ו̥` ) (2022年9月28日 3時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - 主人公の女の子が幸せになれてよかった(´；ω；｀)泣いちゃいました！！ (2022年9月28日 2時) (レス) @page40 id: c9d9bd71e7 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - 澪さん» 最後まで！本当にありがとうございます( ;ᯅ; )他の作品も頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 22時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年7月6日 2時
