【鬼滅の刃】後藤の妹です。

兎の独り言　1つ ページ15

錆兎side







ああ、もうだめなんて柄に無いことを思いながら鬼の手の中で目をつぶる。






もう死んでしまうのかもしれないけど、でも最後に義勇を守れたのはよかったな。鱗滝さんも俺一人が死んでも義勇がいたら大丈夫だろう。きっと、大丈夫。








ふと、鱗滝さんとの厳しい訓練が思い出される。これが、走馬灯ってやつなのか。









苦しい中、山をかけた。








たくさん、沢山転んだ。








ないて、ないてそのたびに真菰や義勇に心配された。









なんども、なんども「男だろ」その言葉を聞いた。









「死にたく、ないな」








思い出していたら、ふとそんな言葉が自然と口から突いて出ていた。









そしたら、そんな俺の声をきいたかのように。人影がすごいスピードでこちらへと向かってきていって、どんどん、近づいていくうちにだれか、わかってしまって。






「その手を離せ！！！！！！！！！！！！！！！お前の薄汚れた手で私の友達に触ることは許さない！！！！！！！！！！」







そんな、声が聞こえてしまって。








「来るな！」









無意識のうちにそう叫んでいた。









でも、彼女はそんな俺の言葉にはまるで耳を傾けないで







「隠の呼吸・肆の型＿能鷹隠爪」









刀を、振るった。

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