I miss you…5【東京卍リベンジャーズ】

第170話★頼る ページ10

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頼れる、大人…








万「いるには、いるんスけど…みんな遠い場所で、すぐには来れないっす。連絡とかほとんど…


祖父の知り合いとかも…ほとんどお年寄りなので、あんま頼る訳にはいかない、から…」







父「…そうか」







お義父さんはポケットから何か白いカードのような物をオレに渡した。




これは…











万「電話、番号…？」






父「オレと妻、家の電話番号だ。妻にも話はしてある。

何かあったら誰でもいい、電話して構わない。





いつでも頼りなさい」








万「！！」











なんだろう、この気持ち…







嬉しい、安心、ポカポカする…




同時に目の前のこの人が…Aのお父さんが











「父ちゃん」みたいに感じた。








電話番号が書かれたカード…ラミネートまでしてくれて、濡れたり失くさないようにしてくれている。








父「…大丈夫かい？」





万「っ…大丈夫、です。…大事に、します」




父「はは、声が震えるほどか(微笑」









あったけぇ…








父「お爺さんと妹さんにも、よろしく言っておいてくれないか？」


万「はい。…ありがとうございます」







父「ではそろそろ…自宅まで送ろうか？」



万「いや…まだ友達といるんで」



父「そうか。悪いがAに駐車場にいると伝えてくれないか？」




万「わかりました」








お義父さんと別れて、オレはAの所へ向かう。






ベビーカステラを食べていたAの背中に抱きついた。








貴「わっ…ま、万次郎君？」お話終わった?


エマ「マイキー？」







万「……A」



貴「ん？」






万「A、A…」









オレ、Aと恋人になれてよかった。


別れなくてよかった。












万「今…すっげー幸せな気分なんだよ」








Aの優しさはたぶん…お義父さんに似たんだな。



だってあんなに優しかった。










貴「……そっか。いい事あったんですね」


万「うん…いい物ももらった」







まだオレの手には、さっきもらった電話番号が書かれたカード。

それぞれ自分で書いたのか、字の形が違う。









万「……A」




貴「ん？」






万「和馬さんも雪子さんも…Aも、オレが守っていくからな」





貴「！」








守る者が増えた












万「今年もよろしくな」




貴「！…はいっ。今年もよろしくお願いします」




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