#8★過去と小さな命 ページ10
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あの簪のおかげで…勇気が出たのに…
先輩たちが卒業して…やっと地獄から抜けたと思ったのに…
私へのいじめは続いた。
秀尽学園に入学しても…あの先輩たちがいた。
秀尽でも、中学のときと…一緒だった。
また私はクラスで独りぼっちになった。
雨のある日、古前田先輩が不機嫌で私に暴力をふるった。
気が済んだところで、私は自分の家へ向かった。
家のドアの鍵が開いていた。
泥棒かと思い家の中に入ったが、特に荒れている要素がない。
ただ心配なことが一つ
ウサギのニナだ。
すぐにニナの無事を確認したが、ゲージの中にいるはずだったニナがいなかった。
ゲージの中に入れていた物が散乱している。
警察に連絡しようとしたら、スマホが鳴った。
古前田先輩からだ。
貴「も、もしもし…?」
古前田《あ、もしも〜し。ちょっとさぁ、すぐ駅まで来てよ。渡したい物あんだぁ。
絶対一人で来てね?》
最後の言葉が気がかりだった。
言われた通り一人で行けば、ニヤニヤしながら待っている先輩達。古前田先輩の手には赤いリボンでラッピングした袋。
古前田「これ家帰ってから開けてね。手紙も入ってるから。じゃね♪」
すこし…重い……それに柔らかい。
家に帰って袋の中を開ける。中身は……
貴「ひっ…!?」
_______________変わり果てたニナだった。
白い毛は赤く染まって、傷だらけだ。
貴「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」
小さな命が…私の大切な友達、私の家族、私の唯一の支え……
私のせいで…小さな命が奪われた。
手紙の内容は【チクったりしたら同じ目に合わせる】
貴「ごめんなさい…ニナ……」
罪悪感しか、なかった……
それから…また殴られる日々が続いた。
怪我している私を佐倉さんが見つけた。
佐倉さんには感謝している。
恩返しがしたくて喫茶店で働かせてもらった。
だけど……すぐ古前田先輩たちに知られた。
恩返ししたいはずなのに…迷惑かけたくないのに…
でも古前田先輩は、「店長がいない日に飯とかタダにしてくれれば、あんたの簪返してやってもいいよ。あたしに従えば、ね?」と言い出した。
従えば簪を返してもらえる。
だから…従い続けた。
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それからかな……私が臆病になったのは…
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黒なっち(プロフ) - 影姫一閃さん» 正直に言いますとペルソナみたいにデカいの描くの苦手なんですよね笑色塗る時だんだん殴り書きしてるような感じになることがある←2割でよければ(=^▽^)σポチッ (2019年11月26日 23時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
影姫一閃 - 黒なっちさん» かΟや様も鬼Οの刃も知ってらっしゃるんですね!ペルソナの絵って難しいのに絵が上手いですよ....。貴方の画力10割ください!(⊃°∀°⊃) (2019年11月26日 16時) (レス) id: 905921c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - 影姫一閃さん» 長らく更新していませんでしたので、これから頑張っていきます。ロイヤルやりたい(持ってない)←小説ふえてもう伍ノ型干天の慈雨です←絵ありがとうございます。か○や様告らせたい← (2019年11月25日 18時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
影姫一閃 - あら絵がうまい。おかわいいこと。←めちゃくちゃ更新頑張ってますね!ロイヤル出てからP5の小説がたくさん出て私は目から干天の慈雨ですよ....!もう一回言いますが絵がうますぎですよ... (2019年11月25日 18時) (レス) id: 905921c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ひよこさん» 好きすぎてグッズとか集めたくなりますよね!!見てくれてありがとうございます!! (2019年1月27日 0時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2017年1月1日 22時