私と〇〇できないくせに！【伊黒小芭内】

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なんで、こうなったんだっけ。
昨日の記憶を1から順に追っていこうと思う。



まず初めに彼氏に振られた。それはそれはもうこっぴどく振られた。あんま覚えてないけど、いつから本命だと錯覚していた？みたいなことを言われたからもうびっくり。

好きって言ったよね。Aしかいないとも言ったよね！？大嘘すぎない！？私以外にもいたとか聞いてないから、まじでクソ男すぎるから！？


あーーーっ、今思い出してもむかついてきた。


で、その足で小芭内の家に押しかけて。

いや違うよ？1度はちゃんとこの家に帰ろうと思ったんだよ？なんだけど、ショックでふらふらしてたら終電逃しちゃってさ、結局駅近の小芭内の家に泊めてもらったのね。



で、私はもうはちゃめちゃにお酒飲んでギャン泣きして、

小芭内はほろ酔片手にちびちび飲んで罵詈雑言浴びせてくるわけ、



どじとかまぬけとか泣き虫とかボロ雑巾とか色々言われた。ボロ雑巾は言われてないかも。



それで号泣に拍車がかかる私にお前は可愛いよとか思ってもないくせに言うから、(棒)って絶対ついてたから、変に慰めんなよって、また悲しくなるだろ、って。



だから、だから



「小芭内だって私とせっ【自主規制】出来ないくせに！」



って言ったのね。




そしたら、なんか……




「ネクタイで手首縛られたり、あと腰の下にクッション敷かれた。そしたらいいとこに当たるらしくて」

「ちょ、ストップ姉ちゃん！生々しすぎて聞いてらんないから！！」

「死ぬほど上手かった……意識飛ばしたわ」

「ばか！！やめてって言ってんじゃん！！」




真っ赤な顔を手でおおって指の隙間からこっちを見ている善逸。
今日も私の弟は世界一かわいい。




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