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家庭的アピール ページ42

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「なんでって。料理しないよ俺」

「いやいや…」


ミンソクが料理しなくても、
たとえお母様がお忙しいとしても。

「料理しに来る女の子くらい、さ?」

1人や2人…
いや、ジョンデ達から聞いた話だとむしろこぞって…

「家に来たの、Aが初めてだけど?」
「はぁぁああ?!」

「うるっさ。朝からお前は…」

開いた口が塞がらないです状態の私に、
二度目の舌打ちを盛大にかましてくれる。

「なんでぇー?」

「料理できますって、家庭的アピールされても困る。それだけ」


「……最低なご回答をどうも」

「どういたしまして」

少しも悪びれる様子なく言うミンソクは、どこから見ても最低、超最低。

でも、昨日の話からして本気なのは分かる。


確かに、適齢期女子の8割方は家庭的アピール作戦で詰め寄るだろう。
例え料理が下手だろうが、必死にスマホでレシピ見ながらキッチンに立ちたがるかもしれない。

合コンで1番人気になっちゃう様な男だ。
そういう女子が寄ってくるのも簡単に想像できる。

「ほら、朝飯買ってきたから食べようぜ。汗だけ流してくる」




---




「で。Aサンは、朝から何がしたかったわけ?」

言葉通りすぐにシャワーを済ませて戻ってきたTシャツにハーフパンツ姿のミンソクが、カフェで買ってきてくれた、サンドイッチとコーヒーをテーブルに並べる。

サンドイッチを乗せたお皿は、先ほどの“あの子達”より低い位置に2枚だけ重ねられていたもの。
きっとそれ以上は使わないということだ。


「家庭的アピールではなくて、ですね。朝ご飯くらい作らせていただこうかなって…」

「ほう、なるほど。作りたくない借りもいっぱいできちゃったしな」

「う゛…」

本当だよ。借りだらけだ。


「心配すんな。ちゃんと返してもらうから」

「…返し切れますかねー」

「それでも返せ」


肩身の狭すぎる私が言い返せないのをいいことに、攻め立てる。

鬼畜め…と、思わず舌打ちしそうになる自分を全力で止め、遠慮がちにサンドイッチを口に運んだ。

「いただきます」

あ、美味しい…
朝からカフェのご飯なんて、贅沢すぎる。


「ねぇ、ミンソク?いつもご飯はどうしてんの?」

「…まだ終わってなかったのかよ、質問タイム」

鬱陶しそうに言うミンソクだけど、

こっちはまだまだ聞きたいことだらけなんです。


.

家のご飯→←二度目のパニックの理由



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エリ(プロフ) - こんばんは。このお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。しうちゃんのお部屋、公開されて真っ先に思ったのがマリアージュの部屋だ!と。しゅしゅさんまた続編書いていただけませんか?笑 ほんとに好きなんです。待ってます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: 0581c9356e (このIDを非表示/違反報告)
むあ??(プロフ) - 久しぶりですこんなに泣いたり笑ったりしながらお話読んだの。本当に感動しました。キュンキュンしたし何より幸せでした。素敵な時間ありがとうございます!! (2018年11月5日 20時) (レス) id: bff18baa55 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ひつじさん» 寝るためだけの家なのでリビングは寛げないですが、ミンソクのベッド、最高級です…おふっ(お願い寝かせて)ぐったりですよね、二人共…。明日からどうなるやら…。引き続き読んでいただけますように…(^^) (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - yumiさん» yumiさん初めまして(^^)作品読んで下さりありがとうございます。…ひぃっ…!!ハワイアンシウミンに会ったんですか…?!しゅ、しゅげえ(拝)そうなんです、しうちゃんただ歩いてるだけなのに宇宙一かっこいいんですよね(?)引き続き、楽しんでいただけますように…! (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 寛げないリビング…予定外の流れ弾…(笑)わかり易過ぎる位の 表現ですね。二人とも ぐったり疲れた心と体を 休めて欲しいですね。ミンソクのベッド 寝心地いいだろうなぁ…♪ (2016年9月7日 10時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅしゅ | 作成日時:2016年8月30日 22時

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