仕事が恋人? ページ19
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____『大事なのは。どう思ってるかより、どう見えるか。だから』
ミンソクの言葉が頭の中で再生される。
「でも、そんなにモテるのになんで彼女居ないの?」
「まあ…そうなんだけど。んー…なんかさ、」
言いにくいのか珍しく言葉に詰まるジョンデに、女三人で身を乗り出して「さあ言ってごらん」と圧力をかける。
「この歳になると、結婚を見据えて付き合わなきゃいけない…っていうのが嫌なんだって。酔ってる時に少し聞いたんだけど…」
…なんだそれ。
それって、つまり、
「要するに遊びたいわけね」
シアが代弁してくれる。
「ジョンデちゃんと一緒じゃん」
「おおお、ウンビちゃん?俺は運命の人に逢うのをひたむきに待ってるだけだからね?」
「ひたむきに遊びながらね?」
「…いやいや。まあ、俺はいいとして。ミンソクはさ、なんか違うんだよなあ」
どう違うんだろう?
シアもウンビも首を傾げていた。
「恋愛にはびっくりする位冷めてるっつーか…。ま、よく分かんないけどね」
ハテナ顔の女子達からの視線を浴びてたジョンデが「あんなに仕事には熱い奴がね」って笑った。
「ふーん。まあミンソクにとって今は仕事が恋人なんだろうね」
シアの言葉に、うんうんと頷く。
でも少し、ほんの少しだけ…ジョンデの言った言葉に何か引っかかるものがあった。
「そーだ!今週の金曜日Aも予定空けといてね!」
ウンビが思い出したように手を叩く。
「金曜日?一期一会の日だよね」
人数足りないとか…?
それでも私は行かないのに。
「違う違う。今回は無いの」
「旦那様には申し訳ないけど絶対参加ね。私の誕生日だから!ね?」
腕に絡みつくウンビ。
すっかり元気そうではあるけど、本当の所はどうなんだろう…
そっか…金曜はウンビの誕生日だ。
「ミンソクと5人な。久々に飲もうぜ」
5人で飲むなんて、いつぶりだろう。
「ん、わかった。みんなでお祝いしようね、ウンビ」
そう言うと、
ウンビは嬉しそうに微笑んだ。
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エリ(プロフ) - こんばんは。このお話が大好きで何回も読ませて頂いてます。しうちゃんのお部屋、公開されて真っ先に思ったのがマリアージュの部屋だ!と。しゅしゅさんまた続編書いていただけませんか?笑 ほんとに好きなんです。待ってます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: 0581c9356e (このIDを非表示/違反報告)
むあ??(プロフ) - 久しぶりですこんなに泣いたり笑ったりしながらお話読んだの。本当に感動しました。キュンキュンしたし何より幸せでした。素敵な時間ありがとうございます!! (2018年11月5日 20時) (レス) id: bff18baa55 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ひつじさん» 寝るためだけの家なのでリビングは寛げないですが、ミンソクのベッド、最高級です…おふっ(お願い寝かせて)ぐったりですよね、二人共…。明日からどうなるやら…。引き続き読んでいただけますように…(^^) (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - yumiさん» yumiさん初めまして(^^)作品読んで下さりありがとうございます。…ひぃっ…!!ハワイアンシウミンに会ったんですか…?!しゅ、しゅげえ(拝)そうなんです、しうちゃんただ歩いてるだけなのに宇宙一かっこいいんですよね(?)引き続き、楽しんでいただけますように…! (2016年9月8日 10時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 寛げないリビング…予定外の流れ弾…(笑)わかり易過ぎる位の 表現ですね。二人とも ぐったり疲れた心と体を 休めて欲しいですね。ミンソクのベッド 寝心地いいだろうなぁ…♪ (2016年9月7日 10時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅしゅ | 作成日時:2016年8月30日 22時