検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:4,590 hit

19話 ページ20

「せんせ、っせん、せ…!かあ、さ、…」




赤ちゃんのように泣きじゃくる私を、先生は止めたりなどせず、私を抱きしめて離さなかった。




それから私は先生の家で一緒に暮らした。当然、学校に行くなど当分は出来ていなかったと思う。




当時の私には大きすぎる出来事で、そしていきなりすぎた。1度に大きな荷物を背負わされた私は、いつしか周りの子が憎くなった。




当然のようにお母さんと家に帰る。当然のようにお父さんとお出かけに行く、なにかを買ってもらう。




そんな姿が憎くて憎くて、でもそんな自分が一番憎くて。幼いながらに、今学校に行ってはダメだと、そう判断した。




二ヶ月ほど経って、心が落ち着いてきた頃だった。









.









_____相澤先生が、離任すると知ったのは。

20話→←18話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , まふまふ , そらる
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なえ | 作成日時:2017年9月14日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。