🍮甘い逆転 ページ45
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「Aさん今日も帰ってくるの遅かったね」
「ねー、祥生の方が忙しいはずなののおかしいよね」
家に帰れば合鍵を持っている彼が待っていて。
いつもくる時には必ず連絡してくらるから見逃していたのか、それとも勝手に来たのか、それとも私が全部を忘れてしまっていたのだろうか。
最近忙しすぎるから最後が一番濃厚だなあ、なんて思いながら朝からそのままだった化粧を落として、着替えてリビングのソファーに身を投げるように腰掛けた。
「新しい仕事大変なんやんな？大丈夫？寝れてる？」
「うん、大丈夫！」
本当は全然大丈夫なんかじゃないくせに祥生くんに心配はさせたくなくて、彼の言葉に食い気味で返事をした。
変な間ができて疑われるのが怖くて、面倒臭いとも感じてしまわれてしまいそうで。
「絶対大丈夫ちゃうやん、俺ぐらいには言うてくれてもいいやん。甘えるのも大事やで？Aさん」
「お姉さんなのに弱音吐けないもん」
「俺にはいいんよ」
隣に座る祥生くんの手が頬に触れて、猫を撫でるように頬をすりすりと親指でなぞられた。
そんな心地よい体温に体温を任せるように頬に自分から擦り寄れば祥生くんの腕に抱きしめられて、祥生くんの心臓の音がダイレクトに伝わってくる。
「仕事辞めたい」
「ほんまにやめたくなったら言うておいで」
「やめたいって言ったらどうする？」
「俺が養ってあげる」
「年下に養われる人生も悪くないかもなあ」
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リクエストありがとうございます꒰ᐡ´т ‧̫ т ̀ ᐡ꒱🐾♡
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作者名：わか
| 作成日時：2025年7月31日 16時
