✈️赤ちゃん扱い ページ17
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「それでね、今日はね」
家に帰ってくると彼女のマシンガントークが始まるのがいつものことで、彼女が語尾に「ね」とつけるのがいつも可愛らしくて仕方がない。
「ねえ、すーちゃん聞いてる？」
「聞いてるよ、サナちゃんやろ？」
「そうそれでサナがね」
コンビニで見つけた自分の好きな新商品。
職場の上司や友達の話。
街中で俺を見つけてくれた話など出し始めたらキリがないけど、1日が同じ時間で回っているはずなのに彼女の幸せになれる着眼点というのは尊敬する部分があるぐらいに、彼女の生活は幸せや嬉しかったことで溢れている様で羨ましくなる時もある。
「サナちゃんそれ大丈夫やったん？」
「うん、サナってほんまに強い女って感じする。羨ましい」
「Aちゃんは赤ちゃんやもんなあ」
「赤ちゃんちゃうし、それすーちゃんやろ」
「俺赤ちゃんって言われたことないけど」
すっぴんになるとただでさえ童顔なくせにそれ以上に童顔になる彼女はいわゆる赤ちゃんフェイスで、頬に触れればもちもちという効果音がこの世で1番似合うのでは？と思うほどに可愛らしい。
「すーちゃんすぐそうやって赤ちゃん扱いしてくる」
「赤ちゃんの方が可愛いやん」
「Aは大人っぽくなりたいんやけど」
「一人称私にするところから始めてみる？」
そう告げれば、もう、なんて言って肩をぺしっと叩かれてしまう。
「あ、そういえばね」
そうやってまた突拍子もなく始まる彼女の話をうんうんと聞いていれば、さっきよりもあれ、なんだっけという彼女の言葉が多くなってきてよく観察していれば瞬きの回数が増えて、その回数のたびに目を閉じている時間も長い気がする。
また喋りながら寝ちゃうんやろうなあ、と思っていればその予想は的中して、しまいにはこくこくと頭を揺らしながら船を漕ぎ始める。
「Aちゃん、もうベッドいこか」
「すーちゃんが連れてって」
彼女の膝裏に腕を回せば彼女はしがみつく様に俺の首元に腕を回すから少し短い腕にも笑みが溢れる。
「おやすみ、Aちゃん」
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リクエストありがとうございます(⊃т_т⊂)💕
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作者名：わか
| 作成日時：2025年7月31日 16時
