Some people are worth melting for.

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玲於side


……涼太くんだけは知ってた

俺と夏奈の過去について






どんだけ思ったかな。

自分のこと許しちゃえば楽なのに、って





でもやっぱさ


あの時……あの時。


俺さえ動かなければ。

俺が自分勝手に動かなければ。



夏奈が刺されることはなかったんだよ。




だから俺は、ずっと夏奈を守らなきゃいけない。

償いとかじゃなくて、

夏奈を守ること。

それが俺の使命だと思うから。





俺に好きな人ができても、



それを行動にはうつせない。




夏奈は俺が必要なんだって…。







なのに、



夏「玲於…、」



「さよならしよっか。」





なんでそんなこと言えんの？





玲「は……？」



夏「玲於、好きな子のところ行きな？」

「いつまでも私のために動いてくれなくていいよ」


玲「……俺いなくて生きてけんのかよ。」


夏「んー、生きていけるよ」


「だってさ、玲於」


「あの事はもう私何も思ってない」


「だから、」


「玲於も自分のこと許してよ」




……



夏「ね？だからもう、さよならだよ」


「あ、でも友達でいてよ笑」



俺、どうしたらいいの。

これ。


だってさ、夏奈泣きそうだよ？

俺慰めていいの？


夏「玲於？」

「(名前)ちゃんのところ行きな？」


え、
なんで(名前)のこと知ってるの？？



玲「なんで(名前)…」


夏「玲於のことなら何でもわかるよ笑」


「ほらほら行きなさい」



……だめだな、俺。


結局夏奈に助けられてる。


いつもいつも。



玲「……ありがと」


「いつもいつもほんとに助かってた」


「ほんとにありがとう」






「いってきます」




……亜嵐くんに(名前)は渡さないよ。


いや、もう亜嵐くんのものだけど。



俺は、(名前)のこと奪いに行くから。


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