両片オモイ【すとぷり】

月日は流れて ページ42

月日の流れは本当に早くて、

気がつけば私たちはJKなんて終わっていた。

そして、JDと言うやつに変貌を遂げた



大学は、私は保育士になりたくて

専門学校に行っている

ころんくんは普通の大学だ



お兄ちゃんは去年から一人暮らしを始めた

だからお母さんに

母｢Aもそろそろ一人暮らしデビューかしらね」


と、毎朝言われる



物件を検索をしながら、

バイトから帰っていると、

足音が聞こえた



進むと、足音が聞こえる

止まると、その足音も止まる。


私は意を決して振り返ると、

黒マスクの男が立っていた

その距離は約30センチほどしかなかった


『な、なんですか』

男は私の顔を見つめる

「やっぱりだぁ！パン屋で見かけたときから、ずっと可愛いと思ってたんだぁ」


な、なにこの人…

私は怖くなり、男の言葉を無視して走り出した


コンビニ、コンビニまで行けば誰かいるはず



私はなかなか早い全力疾走をかます

が、男も早かった。



やっとの思いでついたコンビニには、

店員も客もいなかった


私は急いで携帯を取り出し、ころんくんに電話をかけた


こ「どした？」


ころんくんはワンコールで出た

私は商品の棚に隠れながら話す


『た、たすけて』

こ「今どこ？なにがあったの?」

『場所はー』


私は場所だけ伝えるとすぐに電話を切った

男がコンビニに入ってきたからだ



なんなのこれ？！

ホラー映画？！

怖すぎる


私は今にも泣き出しそうにらながら

5分ほどかくれ続けた

ころんくんが来てくれることを信じて




「もーこんなところにいたんだぁ」


振り返ると商品棚の隙間から私をのぞいていた


こっっっっわ


私はが悲鳴を上げそうになると、

誰かの胸の中にすっぽりと入った



こ「遅くなってごめん」


ころんくんは私にだけ聞こえるように小さな声で行った



こ「この子が可愛いのはわかるんですけど、これ以上近づいたら警察呼びますよ」


サングラス越しでも伝わる怒りの目をしていた



男はころんくんを睨みつけ、さっていった



『急に呼び出してほんとご「ねぇ。一緒にくらさない？」』


こ｢家とか…特定されてたらやばいし。

男がいたらあいつも諦めるだろうし……｣


ころんくんの耳は真っ赤だった


そしてころんくんの手は僅かに震えて見えた


『暮らしたい』





後々聞いた話だと、次のデートで

スマートにいうつもりだったらしく


こ「僕の完璧な計画が…｣


と今でも言い続けている

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