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25話目 ページ26

父「なにを馬鹿げたことを言っているんだ」

お父さんの顔は言葉では言い表せないほど、恐ろしい顔だった。

一瞬でも、父を説得できるとか思った私がバカだった。

父「お前は昔から、父さんや母さんに迷惑しかかけないな。だから出来損ないなんだ」

言い返す言葉なく、涙で視界が歪む

「Aは出来損ないなんかじゃねぇ」

「Aちゃんは出来損ないじゃないですよ」

その時、
書き慣れた声がした。

振り返ると、帽子とマスクを外したころんくんと、お兄ちゃんがいた

『お兄ちゃん…ころんくん…』

父「久しぶりだな、裕也。その青い髪の子は誰だね、君には関係ないだろう」

お父さんは容赦なくころんくんだけを睨みつける

兄「なにしにきたんだよ」

お兄ちゃんはお父さんを睨みつける

父「この出来損ないを、少しでもましになるようにしようとしているんだよ」

兄「は、なに言ってんだ」

父「裕也には関係のないことだ。ほら、早くお友達も家に帰りなさい。」

お父さんのメガネが外灯に照らされ、反射する
 
私は泣きそうな目で、ころんくんを見つめた。

そして目があった瞬間、口パクでこう言った

(助けて)

この言葉で、ころんくんは力強くうなずいた。


その姿はとても男らしくて、かっこよかった。


こ「赤の他人の僕が口挟むことじゃないとは思います。でも、Aちゃんは、僕の大切な人だから。」

父「良かったじゃないか、A。お前みたいなやつでも必要としている変わりものがいるらしいぞ」


お父さんは煽り口調で私を見つめる


こ「なんの話してるのかも分かりませんが、Aちゃんを悲しませる話なら。やめてください」

ころんくんの目は、初めてこわいと思った。

父「君はなにも関係ないだろう。早く家に帰りなさい」

兄「クソ親父。」

父「裕也、その言葉遣いはやめなさい。汚いぞ」

お父さんは昔からお兄ちゃんには甘い


こ「なにがあったのか知りませんが、ほんと、これ以上この子を傷つけたら…僕、怒りますよ」

父「こんな出来損ない1人に何ムキになっているんだね君は。」

こ「出来損ないなんかじゃありません。僕の大好きな人は、好きな事に一直線で、泣き虫のくせに強気で、人一倍努力ができる、可愛い女の子です。」

父「…いつか君も嫌気がさすさ。元からこんな物、役に立たない」


初めてお父さんが押されているように見えた

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めぐみ - わかった!!そういうことかぁぁぁぁぁ!!納得。←は? (2020年3月22日 9時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ - 限界突破の意味がわからない、、、 (2020年3月15日 15時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
かみあ@深夜浮上多めです - 初コメ失礼します…! ころんくんのツンツン具合がもうっ///((((テンション異常ですね 失礼しましたあの!これからも応援してます!更新頑張って下さいっ! (深夜にすいませんでした………) (2020年2月3日 1時) (レス) id: b637badbe5 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - コメント失礼します!!めちゃくちゃタイプです!!ころんくんのつんつん?が大好きなので!更新頑張って下さい!! (2019年11月19日 18時) (レス) id: be825a33ba (このIDを非表示/違反報告)
笹見 - ぬーさん» そうなんですね!でもこれも面白いのでこれから応援させていただきます! (2019年10月15日 0時) (レス) id: a7c0601b69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬー | 作成日時:2019年9月23日 18時

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