13話目 ページ14
次の日、玄関を出ようとすると兄に引き止められた。
兄「A、ころんと付き合ってんの?」
はえ?
『んなわけ』
兄「じゃ、これなに?」
兄が見せてきたのは私ところんくんが抱き合っている…
正確に言えば、ころんくんが私を抱きしめている写真だった。
昨日のカラオケのやつだ。
『どこから入手したの?!』
兄「Twitterで、友達が見つけた。一応鍵垢?ってやつでのしてたらしいけど」
……
私が…私が昨日行かなければ…
私のせいだ。
『おはよー』
る「うわぁ!!彩乃、鬼!!きらい!」
あ「ふっふっふっー」
朝から楽しそうに話している。
3人は…あの写真を知らないのかな
あ「みてみてー今月のすとぷりブック!」
彩乃が楽しそうにページを開く
あ「メンバーの好みのタイプインタビュー!!」
そんなのだったんだ
ジ「ほんま…やめてや笑」
あ「えっとー、るぅとくんはー明るく、責任感があるけど少し抜けている子…」
るぅとくんの顔が赤くなる
いや、これってそのまんま彩乃じゃん…
る「僕のはいいから!!ジェルくんのは?」
ジ「ちょるぅと、都合が悪いからって俺に。」
あ「えっとー、【賢くてあまり男慣れしてない子。あ、あと身長は155センチくらいが好きです】」
彩乃が声真似をひながら読む
ジェルくんは顔を赤くする
そんなピンポイントで…彩乃は160cmあるから
違ってことかな。
ま、誰でもいっか
【ショートで言いたいことを言い合える仲の子が好きですね】
ころんくんのタイプはショートなんだ。
って、あ。
もうころんくんとは関わらないと決めたのに…
勝手に目で追ってしまう。
もう…やめないといけないのに。
その日の夜、私はころんくんとの縁を切ろうと決めた。
このままではころんくんにずっと迷惑をかけ続け、私はただのお荷物だ。
住む世界が違うかったから。
仕方ない。
私はスマホを開きころんくんの連絡先を…
って、知らなかったわ。
電話、ライン、何も知らない。
あれ、私って……
ころんくんの何を知っているんだろう。
家?
知らない
連絡先?
知らない
好物?
知らない
趣味?
知らない
私はころんくんを知っている気になっていたけど。
何も知らなかったようだ。
そう考えると、なぜか涙が溢れた。
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めぐみ - わかった!!そういうことかぁぁぁぁぁ!!納得。←は? (2020年3月22日 9時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ - 限界突破の意味がわからない、、、 (2020年3月15日 15時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
かみあ@深夜浮上多めです - 初コメ失礼します…! ころんくんのツンツン具合がもうっ///((((テンション異常ですね 失礼しましたあの!これからも応援してます!更新頑張って下さいっ! (深夜にすいませんでした………) (2020年2月3日 1時) (レス) id: b637badbe5 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - コメント失礼します!!めちゃくちゃタイプです!!ころんくんのつんつん?が大好きなので!更新頑張って下さい!! (2019年11月19日 18時) (レス) id: be825a33ba (このIDを非表示/違反報告)
笹見 - ぬーさん» そうなんですね!でもこれも面白いのでこれから応援させていただきます! (2019年10月15日 0時) (レス) id: a7c0601b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬー | 作成日時:2019年9月23日 18時