都合 _Junki.K_ ページ9
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湿度が高くて蒸し暑い夏
夜が深けてもまだ外気はじめっと暑苦しい
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純喜A、もう寝た?
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夜中の1時半
バイト先の先輩である純喜さんから連絡が来た
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首都高が近く車通りの多い私の家の付近は
もう夜更けだということを忘れさせてくれる
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A起きてますよ
そう返信するとものの数秒で既読がつき
私の携帯の着信音が鳴る
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純「今何してたん?」
『んー、ちょっと散歩してました』
純「ええ外暑いしもう夜やん、危ないで」
『大丈夫ですよ、私の家の周り車通り多いし明るいから』
純「ああそういえばそうやったな」
『…んで、これは何電ですか?笑』
純「んー、暇電?笑」
『なんですかそれ笑』
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携帯の向こうでケラケラと笑う純喜さん
笑った顔が思い浮かぶ
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『…うち来たいんですか?』
純「ご名答、明日は休み?」
『生憎、休みです』
純「なんでちょっと迷惑そうやねん」
『じゃあハーゲンダッツ1個で許してあげますよ』
純「やったね、今から家行くわ」
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実は純喜さんには、かれこれ何度も告白されてる
今の関係に居心地の良さを感じて
その度に丁重にお断りしてるんだけど
他の男の人から告白されても
何故かいつも純喜さんが頭に浮かんで断ってしまう
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私はとっくに、純喜さんに惹かれている
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家へ戻り、数十分経つとインターフォンが鳴った
『…鍵もってる癖に』
純「ええやん、来ましたよの合図やん」
『例のものは?』
純「ん、これでええやろ」
そう言って差し出したのは
私が前に食べたい、と言った新作のキャラメル味だ
『さすが純喜さんですね』
純「A検定1級なんでね」
『なんですかそれ笑』
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頭をぽんと撫でられ
純喜さんはソファに腰掛けた
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そして自分用に買ってきたビールを開けて1口飲んだ
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純「そろそろ俺のこと好きになってくれた?」
『…うーん、まだ言わないでおきます』
純「なんやねん、都合のいい男やな俺は」
『まだ都合よくいてほしい』
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そう言うと純喜さんはビールを置いて
私をぎゅっと抱きしめた
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純「Aがそう言うなら、俺はいつまでも都合よくいるわ」
そう言ってまたぽんぽんと頭を撫でた
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私はまだこの関係を続けてたい
目移りしないでね、純喜さん
ある日のLINE _Sky.K_→←可愛い後輩 _Syoya.K_
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リエ - お話全部全部大好きです!毎日読んでます!美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます!! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします!いつも楽しみです! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハム | 作成日時:2021年6月30日 19時