可愛い後輩 _Syoya.K_ ページ8
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翔「もう少しだけ、傍にいちゃダメですか?」
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頭痛と吐き気で目が覚める
時刻は朝の8:30
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あれ昨日、どうやって帰ったんだっけ
あれてか私飲んでたんだな
…てかここどこ?
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途切れ途切れな記憶を呼び起こそうと
頭を使うとより痛くなって、考えるのをやめた
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翔「…起きました?」
声がした方を向くとスーツ姿の翔也がいた
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『...え、ごめん、もしかしてここ翔也の家?』
翔「そうですよ、…ほんとに何も覚えてないの?笑」
『…ごめん、どうやってここに着いたのかすら覚えてない』
翔「へぇ〜…、なんかショック〜」
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翔也は私の高校の後輩で
この春就職を機に上京してきた
最近会う回数が増えた
というのも翔也から飲みに誘われる回数が増えたからだ
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翔「せっかくAちゃんが誘ってくれたのに、蓋を開ければ色恋沙汰なんて、木全ショックだったよ」
『…ああ、そんな話もしたねぇ』
翔「覚えてないくせに」
そう言ってムスッとする翔也は、9時に仕事のために家を出るらしい
いつまでも子供らしいイメージなのに、それがスーツを着てて、なんだかミスマッチでなんか面白い
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『…でも翔也が、もう少しだけ傍にいたい、って私に言ったのは、覚えてる』
翔「…」
黙りこくった翔也の方を見ると
あからさまに照れて下を向いている
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『ありがとね、いつも傍にいてくれて』
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そう言うと翔也は、嬉しそうな
そしてどこか泣きそうな顔でこっちを見た
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翔「…うるさい、いいからまた寝て」
『えなんでよ笑、寝ないよ笑』
翔「もう…、僕がどれくらいAちゃんのことを思ってるか知らないくせに」
『んふふ笑、ほんとに可愛いなぁ、翔也は』
翔「そうやってまたバカにするんだ!僕を!…まあもういいや笑」
『翔也もうそろそろ家出るの?』
翔「うん、時間だからね」
『じゃあこっちおいで』
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ベッドに寝転がる私の隣に翔也がちょこんと座った
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『今日も頑張ってね』
そう言って頭を撫でると
翔也は満更でもない顔で
翔「....もうAちゃん大嫌い」
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そう言って翔也は私に抱きついて離れなかった
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『…翔也さん9時ですけど』
翔「もう会社休む」
『いや行きなさいよダメだよ』
翔「じゃあ連れてって」
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こんな可愛い後輩、誰にも渡したくないな
都合 _Junki.K_→←友達以上恋人未満 _Keigo.S_
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リエ - お話全部全部大好きです!毎日読んでます!美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます!! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします!いつも楽しみです! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハム | 作成日時:2021年6月30日 19時