happy end. _JO1短編集_

浮気性 _Ruki.S_ ページ6

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瑠「あ、今日帰り遅くなるから」

『え、また？』

瑠「また？って、仕事なんだもん」

『…ごめん、頑張ってね』

瑠「うん、行ってきます」

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付き合って2年目で同棲を始めて
かれこれ8ヶ月経った


私の一目惚れで猛アタックして付き合ったのが約3年前

記念日は私より細かく覚えてるし
私の好きな物は私以上に分かってくれてる
いつでも女の子扱いしてくれる本当に王子様みたいな私の彼氏

ただ1つ、難点なのは


ユカねえ、今日渋谷で瑠姫君女の子と歩ってるの見たんだけど


『…またか』


女遊びが激しいところ


親友のユカは渋谷のバーで働いていて
よく瑠姫を見かけるらしい

そろそろ別れた方がいいんじゃない？と言われ続けてるけど、私が瑠姫への思いを断ち切れなくてずるずる付き合っている


仕事、と嘘をついて
女の子と飲みに行ってるのなんてもう慣れた

別にヤッてても、もういい


日をまたいで2:30

なかなか寝付けなくてベッドの上で携帯をいじって起きていた
ガチャっとドアが開く音がした


瑠「ただいま〜…」


靴を脱いでスーツを脱いで
寝室に向かってくる足音が聞こえた

私は咄嗟に寝たフリをした


瑠「…そりゃ寝てるか」


ベッドに入ってきて
しばらくすると寝息が聞こえた


疲れてるもんね、…仕事で


ベランダに行って外の空気を吸おうと体を起こすと
寝ているはずの瑠姫が私の腕を引っ張って体を抱き寄せた


瑠「…どこ行くの？」

『...ちょっと、外の空気吸おうと思って』

瑠「…行かないで」

『え？』

瑠「俺ね、ほんとに1番、Aが大好きだよ」


そう言って私の胸に頭を埋めた


『…ずるい』


本人に聞こえない程の声を発した


大好きっていう言葉が虚しくて苦しくて
それ以上に愛おしくて

瑠姫に気付かれないように、静かに泣いた

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私も1番、瑠姫が好きだよ

友達以上恋人未満 _Keigo.S_→←デート _Shion.T_

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