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汐「なあ、ほんまに大丈夫だったんなんもなかったんよな」
『なんもないって、具合悪くなっただけ』
汐「...ならええんやけど」
『今日は部活ないからはよ帰れるね』
汐「おお、そうなん、分かった」
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今にも溢れそうなほど目に涙を溜めて心配する鶴房を見て
絶対に隠し通そうと思った
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ただ嘘は隠し通せなかった
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次の日学校へ行くとクラスメイトから質問攻めだった
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「ねえAちゃんって年上の彼氏がおったと?」
「彼氏なん?ほんまはパパ活してんじゃないの?笑」
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あの出来事、裸の写真に脅されていることまでは噂に上がっていなかったが
どうやらクラスの1人が私とおじさんが車に乗り込む姿を見たらしい
その噂、鶴房も聞いたのだろうか
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遅れて教室に鶴房が入ってきて
クラスの男子1人が
「残念やったな、お前の愛しのAは年上彼氏がおったとね」
と言った
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変に顔色を変えることなく、鶴房は
「それいつ見たん」と問いつめた
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「一昨日らしいで」
と聞いた鶴房は私を一瞥し、席に着いた
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いつもなら授業中もこそこそ話しかけてくるのに
今日は一切話しかけてくることはなかった
ただ私を1人で家に帰すことには罪悪感があるのか
一言も喋らなかったのに帰りは当たり前のように一緒に帰った
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汐「...そこの公園で話したいことがあんねんけど」
『...うん』
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ベンチに促され鶴房から出た言葉は意外なものだった
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『...ごめん』
汐「何が」
『ほんまのこと言わんで』
汐「怒ってへんよ、...悲しいだけ、でも俺を傷つけると思ったから嘘ついたんやろうな、と思ったから悲しいだけ、頼ってもらえんかったのも悲しいけど、それよりAに嘘をつかせてしまったんが、ほんまに」
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鶴房は目を合わせずただ俯いてそう言った
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リエ - お話全部全部大好きです!毎日読んでます!美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます!! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします!いつも楽しみです! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハム | 作成日時:2021年6月30日 19時