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思惑 _Syoya,Keigo_ ページ20

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翔「あ、そういえば今日お兄ちゃん家にいるらしいから、それでもいい?」

『ああ、私は全然大丈夫、むしろお兄さんは大丈夫?私がいて』

翔「うん、全然大丈夫」

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付き合って2ヶ月
向こうから告白してくれて
帰りは必ず一緒に帰ってるし
かなり私を大事にしてくれてる

本当に愛されてるな、を毎日感じられる
完璧な彼氏だと熟思う

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翔「ただいま〜」

『…おじゃまします』

翔「何緊張してんの笑」

『いやだって…』

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今日は初めて翔也の家に来た

親は共働きで遅くまでいないけど
どうやらお兄さんとその友達が家にいるらしい

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「お〜、翔也おかえり」

翔「ただいま、って、え友達って景瑚くんだったの?笑」

「そうだよ〜笑」

景「翔也おひさ〜、…何、彼女?」

『あ、初めまして、…Aっていいます』

景「ふーん、Aちゃん、よろしくね」

翔「なんか1番会わせたくない人に会わせちゃったな」

『え、どういうこと?笑』

景「なんだよ〜、心外だな笑」


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そう言って翔也くんは私を自分の部屋へ案内した

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部屋を出る間際
景瑚さんが私の目をじっと見つめたのを見逃さなかった

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翔也の部屋に着くなり
2人で明日にある英語の小テストの勉強を始めた


翔「…ねえ」

『…何?』

翔「もう勉強よくない?」

『もうって、まだ30分とかしか』

翔「せっかく家に来たんだし、…勉強はもうやめよ」


そう言って翔也は私の肩に顔を埋めた

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『…お兄さんたち、いるじゃん』

翔「静かにすればバレないでしょ」

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そう言ってベッドに押し倒された
部屋の電気を暗くされて

私は必死に声を押し殺した

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翔「...なんか、飲む?」

『ちょっと御手洗借りてもいい?』

翔「ああ、いいよ」

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翔也の部屋を出て歩くと誰かに強く腕を引っ張られた

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景「...ねえAちゃん、…バレてないとでも思ってんの?」

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誰かにハグをされてる感覚と
引っ張られた腕の痛みが残る中
確かに景瑚さんは、私にそう言った

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『...何のことですか』

景「僕耳がいいからさ〜…、…ねぇ、翔也のどこが好きなの」

『どこって、…何が言いたいんですかさっきから』

景「俺がじっと見つめてたの分かんないかなぁ、…本気でAちゃんが欲しくなったんだけど」

『…』

景「…翔也には秘密にしようね」


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私がここで
彼のキスを拒まなかったのは

出会い頭じっと見つめられた時
確かに心がときめいて、目が離せなかったからだ

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…私も大概馬鹿げてる

私だけの彼 _Sukai.K_→←.



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リエ - お話全部全部大好きです!毎日読んでます!美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます!! (2021年8月26日 22時) (レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします!いつも楽しみです! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハム | 作成日時:2021年6月30日 19時

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