告白 _Shosei.O_ ページ15
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私のクラスの席替えは特殊で
左後ろの方は有無を言わさず固定されている
カースト上位っていうの？
学校の中でも特に目立ってて
何故か成績優秀だから先生たちは強く言えず
そんな男子5人組がクラスの左後ろを陣取っている
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『..げ、めっちゃ近いじゃん』
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2回目の席替えで
私は左後ろの方を引いた
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隣の席は、大平くん
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大平くんはその集団の中では特に静かで
騒がしい周りと比べると
なんで仲良いんだろう、と思うほどおっとりしている
少女漫画で言うところのサブ枠のような
主人公を密かに思ってるけど
結局報われない、みたいなキャラっぽい
ああ、こんなイメージ持ってるって本人にバレたら怖いな
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祥「…Aさんやんな、…よろしくね」
『えっ、あ…よろしく』
祥「近くにうるさいのおったら集中出来んやろ、嫌になったら誰かと変わってもらい」
そう言ってニコッと笑う大平くんに
不覚にもドキッとした
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授業中はほぼ寝てるんだけど
噂通り成績は良くて、得意だという英語はクラス1位だった
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『ねえいっつも寝てるのになんでそんな点数高いの？』
祥「え〜、才能やんな〜」
『何それ笑、うざっ笑』
祥「は〜？笑」
最初はビビってたけど
話してみたらすごく優しくて良い人で
左後ろの集団とは直ぐに打ち解けた
隣の席の大平くんとは特に仲良くなって
こんな他愛もないじゃれ合いをする程になった
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「…Aちゃん、ちょっと放課後教室残ってくれない？」
休み時間、特に目立つ子が私にそう言った
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え、何、あんま調子乗んなよ、とか怒られんのかな
私ボコられんのかな
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そうビビっていたのもつかの間
放課後言われた通りに教室に残ると
どうやらこれは告白だ
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『…ごめん、私今は…』
「ああ、そうだよな、ごめん急に、気使わせたよな」
『いや、全然、むしろ、ごめん』
「全然！気にしないで、また明日からは普通に友達ってことで」
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そう言ってそいつは教室を出た
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…なんか、気まずいな
少し教室に残ってると
数十分後に教室のドアが開く音が聞こえた
振り返ると、大平くんがいた
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祥「…何しとん」
『え〜？別に？』
祥「…あいつから告られたやろ」
『…いや？』
祥「相談乗ってたから、今日告るのだって知っとった」
『ああ、そうなんだ』
祥「…んで？」
『…断ったけど』
祥「…ああ、そう、…なんでなん」
『…別に』
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貴方を好きになっちゃったからだよ
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…なんて死んでも言えないや
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リエ - お話全部全部大好きです！毎日読んでます！美大生さんのお話がまた読めるようになれば嬉しいです。これからもずっと応援してます！！ (2021年8月26日 22時) (
レス) id: 011c73e51d (このIDを非表示/違反報告)
みぺ - どのお話も長編で読みたいぐらいきゅんきゅんします！いつも楽しみです！ (2021年7月4日 0時) (レス) id: 58efb808d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハム | 作成日時：2021年6月30日 19時
