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「ずっと尾形と一緒にいるから近寄り難かったんですよ〜」
なんて呑気な声で私の後ろをピッタリとついて回るこの男は宇佐美
尾形と同じ階級の上等兵らしい
なぜか最近になってからこの宇佐美が絡んできて
少々やりにくい…けど
明るくて押しの強い宇佐美に気圧され、あの日から比べれば少しずつ明るくなれている自分もいた
「最近尾形のお見舞い行かないですね？どうしたんですか？」
だけど宇佐美の魂胆はもう見破ってる
『あのさ、君は尾形と仲良くないよね？なんでそんなに尾形の話題ばっか振るわけ？』
そう、宇佐美は尾形を目の敵にしていた
どうせ弱味でも聞き出そうとしてるんでしょ〜
はぁ〜くだらない
「え〜なんのことですか？」
『…悪いけど尾形の話はしないよ』
まずそもそも尾形の弱味とか私が聞きたいよ！
そのために最初は近づいたのに…なんか…なんかさ……
いや忘れよ！
「なんでなんで！どうして意地悪するんですか！」
私の両肩を後ろからガッチリ掴んで
ぐゎんぐゎん揺らしてくる宇佐美
うっ…昼食べた蕎麦が出てきそう…
ていうかコイツさぁ！！
他の上官にはこんな無礼な行為しないくせに！！
私のことめちゃくちゃ舐めてるよね！？腹立つわぁ！
『も〜しつこい…意地悪してないよぉ…』
「じゃあなんで？やけに尾形と仲良かったでしょ、あ、てか北里准尉ってもしかしてソッチ？」
そっちってどっちだよ
も〜…この子失礼が過ぎるよね
「え、無視ですか？無視するんですか准尉？
まってくださいよー」
『着いてくんな！』
こんな風に毎日ついて回ってくるわけで
私の気苦労も少しずつ増えてきている
早く聞き込みでもなんでも行ってきなよ！
なんでうちの上等兵はマトモなのいないんだ！？
「北里准尉！廊下を走ってはいけませんよ！！」
『ゲッ！月島！！これはちが、宇佐美がっ』
「言い訳しない！それよりこっちに来てください！」
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芝(プロフ) - 鮭マヨさん» コメントありがとうございます。とても励みになります…(;_;)これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年9月13日 1時) (
レス) id: ac408ee6ee (このIDを非表示/違反報告)
鮭マヨ - この作品ほど更新が終わってほしく無いと思ったの初めてです…更新めっちゃ楽しみにしてます…！ (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9536630108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芝 | 作成日時：2021年8月31日 2時
