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第拾肆話 ページ14

先生に認められたあの日から、半年程が過ぎた。

昔、旅をしていたからか、耀哉さんたちに鍛えられたからか。
持久力も十分にあり、飲み込みが早かったらしい私は、素振りの練習から始まった。
まぁ、下山の訓練もしっかりとあったけれど。

素振りに精を出していたある日、先生から話しがあった。


「A、祝言に興味はあるか?」
『しゅうげん?…結婚の事ですよね』

そう聞くと、先生は頸を傾げた。
この世界じゃあ伝わらない単語が多いこと、忘れてた…。

『興味はあります。したい願望はないですけど』

「ふむ…なら良いか。
近々、知人の娘が祝言を挙げることになったらしい。儂やお前もどうだと言われたが…来るか?」

『え……はい、行きたいです!』

喜ぶ私を見ると先生は頷いて、明日は町に出ると言った。

「その着物は、あまね様から選別時にと言われたものだろう。明日は正装を買いに行く」
『わ…やったぁ!』

早く寝ろと言われて、私は大急ぎで布団に入った。

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作者名:亜月少女 | 作者ホームページ:123456  
作成日時:2019年7月28日 16時

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