今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:49,903 hit
小|中|大
第拾肆話 ページ14
先生に認められたあの日から、半年程が過ぎた。
昔、旅をしていたからか、耀哉さんたちに鍛えられたからか。
持久力も十分にあり、飲み込みが早かったらしい私は、素振りの練習から始まった。
まぁ、下山の訓練もしっかりとあったけれど。
素振りに精を出していたある日、先生から話しがあった。
「A、祝言に興味はあるか?」
『しゅうげん?…結婚の事ですよね』
そう聞くと、先生は頸を傾げた。
この世界じゃあ伝わらない単語が多いこと、忘れてた…。
『興味はあります。したい願望はないですけど』
「ふむ…なら良いか。
近々、知人の娘が祝言を挙げることになったらしい。儂やお前もどうだと言われたが…来るか?」
『え……はい、行きたいです!』
喜ぶ私を見ると先生は頷いて、明日は町に出ると言った。
「その着物は、あまね様から選別時にと言われたものだろう。明日は正装を買いに行く」
『わ…やったぁ!』
早く寝ろと言われて、私は大急ぎで布団に入った。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←第拾参話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
151人がお気に入り
151人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ