U－17の選手と5人のお姫様

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:892 hit

バスの小窓から、風と緑それから土煙の香りが鼻腔を擽る

出発地点からこの目的地(森の奥)まで数時間バスに揺られ、数分山を歩きながら私達はやってきた

バスを降り、〈建物〉を見上げる

四方八方監視カメラ、大きな鉄製の門

｢ここがU-17(ｱﾝﾀﾞｰｾﾌﾞﾝﾃｨｰﾝ)合宿所…こんな山奥に建てる意味がわからないわ。(名前)が疲れるじゃない｣

明達高麗中学院女子テニス部部員三阪木乃葉(みさかこのは)

｢(名前)酔ってない？お腹空いてない？｣

明達高麗中学院女子テニス部副部長堂島柚木(どうじまゆずき)

｢まぁまぁ。言いたいことは分かるけど｣

明達高麗中学院女子テニス部部員三阪蓮花(みさかれんか)

｢……｣

明達高麗中学院女子テニス部部員桜ノ宮美香(さくらのみや)

そして＿＿＿＿

『ごめんね。体力なくて、大丈夫だよ』

明達高麗中学院テニス部部長 (苗字)(名前)

私達がここ。U－17合宿所にやってきた理由はひとつ

声がかかったから

"執筆状態：連載中