手記肆拾参頁目 ページ45
Aside
「俺は夜、父上に大事な話があると言われたからそろそろ準備をしなくては。」
そういつもの優しげな声でお兄様は言うと布擦れの音を立てて立ち上がった。
振り返っていない私の頭をぽん、と優しく一撫ですると、
「確か、今日は湯浴みの日だったな。今直ぐに母上を呼んでくる。……今日はありがとう。」
静かに戸を閉めて鍵を掛けていった。
私は、お兄様が部屋を出ていった後に先程まで読んでいた書物をゆっくりと文机の端に置いて、母を待った。
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【これから訪れる事がもっと衝撃を受けると思うわ。】
不意にそんな聞き覚えしかない声が聞こえた気がして、目を開けると真っ白な空間に何処か見覚えのある不思議な格好をした私に瓜二つの人がそこには居た。
【けど、覚えていて。】
悲しげに目を瞑る目の前のワタシは、自分の身体を自分の腕で力強く、何かから自身を守るように抱き締めた。
【目を背けてはいけない。】
ワタシが言う言葉に激しい頭痛を覚える。
【決して逃げてはいけない。】
まるで頭が金槌で殴られているかのように痛んで、頭を抱え込みながら前に倒れるようにして地に膝をつく。
【父上からも。】
『う゛ぅっ。』
痛い。
【狛治さんからも。】
いたい。
【あの……忌々しい紅からも。】
イタイ!!
「A!!」
いつの間にかあの白い空間や、ワタシは消えていて、私の視界には焦ったような顔をしている母が映っていた。
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主人公(プロフ) - まゆまゆさん» 本作品を見つけて頂きありがとうございます!私も映画見る前はそうでした笑是非ともこれからもご愛読頂けると嬉しいです(^^) (2021年3月26日 15時) (レス) id: b1a69e75f8 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - やぁ〜、猗窩座とのお話しを探して三千里(はっ?)なかなか書いてらっしゃる方居なくて、見付けたら嬉しくて善逸みたいに汚ない高音でイィヤァァァア〜状態w自分無限列車何も知らずに観に行って猗窩座の第一声で石田彰さんて解って涎垂らしそうな程で、幸せ (2021年3月26日 14時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
主人公(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます。やっとこさ1を書き終えました。続編も近日公開致しますので是非ともこれからも応援お願い致します! (2021年3月18日 18時) (レス) id: 1c0023d245 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 初めまして!この作品大好きで、ずーっと更新をお待ちしてたので嬉しいです!!!はくじさんと早く会えますように( ; ; )最後どうなるのか気になります!! (2021年2月21日 7時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2021年1月9日 5時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
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