変化 side IL ページ8
最近のヌナは笑顔が絶えない。まるで自分がヒマワリ畑にいるみたいに、ヌナの笑顔が眩しく感じる。
チェジュ島旅行から帰ってきてから聞いたよ。
ドンヘヒョンと付き合うことになったって。
予想はついていたし、いつかはこうなるって分かってた。
2人は両思いで、お似合い。俺の入る隙なんて、初めからなかったんだよな…
絶賛失恋中の俺には、悪い事が連続するんだ。
失恋して、気持も上がらない。
そんな中、グループの1人が脱退した。まだ名の売れない俺たちは大してスクープにもならない。
ダンスのフォーメーションが変わったり、撮り直しの写真が出てきたり…
売れたから増える仕事。ではない仕事が増えて、グループ内もギスギスしていた。
それでもバイトはしないと食ってけないし…
そんな中、ヌナの笑顔が俺に元気をくれるんだ。
A「イル君、疲れてるでし」
IL「…別に。ドンヘヒョンに比べたら全然疲れてないよ」
A「…ふぅ。嫌味言わないのっ!ふふっ。そんな時もあるよ?上手くいかない事がある時はね、何かを得る事ができるチャンスなんだよ?」
IL「ダメになったり、なくなったり…失うものばっかなんだけど…」
A「目の前に見えるものは失ってるものばかりでも、絶対に得るものもあるよ。今は目に見えてなくても、後から気づくときが来るよ!だから必死になって頑張ってれば、後悔はしないから!ねっ!」
そう言って、ニコ〜って笑ったから、おれもつられて笑った。
そう言っていつも俺は気づけば笑ってる。
こんな俺は、いつになったらヌナじゃない他の子を見る事ができるんだろ…
客1「あの〜…すいません、イルオッパって今日いますか?」
A「いらっしゃいませ。イル君?いますよ〜」
客1「やったっ!いるって〜///じゃあ3人いいですか?」
A「あ…はい、お好きな席にどうぞ」
なんかキャッキャ言っている女の子のお客さんが最近は増えた。
それは何処からの噂なのか、俺目当てらしい。
嬉しいけど…
正直今の俺には煩いと思えてしまう状況だった。
これが本業に影響があればいいのに、そんな兆しは全くない。
IL「ご注文おきまりですか?」
客1「あっ///えっと…コレと、これを3つ」
客2「飲み物は、アイスコーヒーとカフェラテ2つで!」
IL「はい。かしこまりました。少々お待ちください」
と営業スマイルでニッコリ笑ってみせた。
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shino(プロフ) - 玲奈さん» コメントありがとうございます。初コメントです!嬉しいお言葉に私が泣きそうです〜!完結致しましたので、お楽しみ下さい。ありがとうございました(^-^) (2017年3月15日 12時) (レス) id: 613dbb3495 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - 泣いてしまう場面もあってついつい、夜更かしするくらい読みました!これからも読まさせて貰います! (2017年3月15日 10時) (レス) id: e66615de2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shino | 作成日時:2017年3月2日 10時