シングルファザー YG

５ YG side ページ5

ユンギ side

TH「さすがにあのまま行かせたら」
マネ「事故とかになってからじゃ後悔する。せめてお前の本心だけ伝えてこい、待ってるから」

YG「……すみません」




俺だって、好きでこうなった訳じゃない
あいつのこと忘れてたって言うのが事実。
だけど、病弱だったな、、とか
俺のせいで居なくなってひとりでどれだけ苦労して育ててくれたんだ、と思えば…
シウを息子として引き取る以外は、無理だった


理解を示してくれた周りには本当に
感謝してもしきれないくらい…




だけど、１人、１番に伝えなきゃいけない人から逃げてた…どうしても言えなかった

だって、なんて言えばいいかわかんなかったから。

愛してるから、離れたくないから
シウを俺と一緒に育ててくれ
なんて言うのは、おかしいだろ…

俺だって、父親として愛せるかなんてわかんねーのに…それをさくらに求めたら、最低じゃん





追いかけていけば、

車に乗らず、しゃがみこんで嗚咽までして泣いてる
…俺の最愛のさくら…
ごめんな、本当に、ごめん。

YG「っ……うっ……」


気付けば自分まで泣いてれば、聞こえた言葉…









やっぱりお前はすげーよ、
強くて…前向きで、…そんなとこ全部、


YG「愛してるっ…さくら」





届かない声で呟いて事務所に戻る

TH「ちゃんと伝えれましたか？」

YG「いや、追いつけなかった…これでいい、
お待たせ…悪いな、お前らまで巻き込んで」

TH「それ禁止って約束したでしょ。ジンヒョンにチクリますよ？ごま油週間になりますよ？」

YG「あぁ…それだけは勘弁」



笑わせようとしてくれる弟に…また
泣きそうになったのを下向いて隠して皆と合流する


少しだけ練習してから、
いざ、息子シウを病院に迎えに行く
保育園のあとは病院にある幼児施設で過ごすんだとか、、
ちょっとだけ、いや、実は、かなり
緊張している

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