愛されるより愛したい BTS短編3 (ページ16)

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本当は今すぐにでも帰国したいのだが…
母に相談したら、妊娠初期の飛行機はやめろと反対され、韓国へ嫁いだおば(母の妹)の家におじゃますることになった

電車で１時間……なのに
実際会うのは、10年ぶりくらいだ

ゆみ(以下YM)「お、きたきた！」

「突然すみません。しばらくお世話になります」

YM「なにかたっくるしい挨拶してんのよ。
気なんか使ってたら、身体に悪影響でしょ！ほら、ここの部屋使っていいし、いつでも、なんでも言いなさいよ？……私は、嬉しいんだから」

ギュッと抱きしめられて、
ユンギと離れた哀しみや、不安や、全部押し寄せ
子供みたいに泣きじゃくってしまった

泣き止んでから、リビングに案内されると色白で千目な……まるで

WZ「泣くな！」

YM「こら！」

ちっさいユンギみたい(笑)

「こんばんは、初めましてだね、ウジ君！
私は、さくら。
もう泣かないから、仲良くしてくれるかな？」

WZ「してやる」

YM「まったくもー！誰に似たんだか
生意気３歳まっただ中よ、もう寝なさい！」

WZ「分かったよ、おやすみのポッポは？」

……ふふ、生意気なのにおやすみのポッポて
可愛すぎる。
私にもこんな生活が、できるのかな……

そっとお腹に手を当てる。

YM「さくらがお母さんね～、本当、
まだランドセル背負ってたのに(笑)でもお互い様か、びっくりしたでしょ？
シングルマザーになってたなんて、お姉ちゃんには言えなくて(笑)」

「(笑)まだ５週なのに、なんにも感じる訳ないのに、病院行ってから…手を当てちゃうんです」

YM「うんうん、そういうもんだよ。
詳しくは聞かない。けど、産むつもりなんでしょ？」

「……はい。それが正しいのかは、分からないんですけど、自信もないんですけど……」

YM「そっか…最初から自信がある人はいないわよ。無責任に、大丈夫！とは言ってあげれないけど
頑張れ！って言ってあげるから。安心なさい」

「ありがとうっ……ゆみさんっっ……っ」

それから３ヶ月経って無事に安定期に入る。

携帯もメディアもオフにして、
あなたをみないように思い出さない様にしてるくせにお腹には「貴方のパパは世界いちかっこいいアーティスト」だなんて話してる。