君が残したもの《亜_於》2

大切な話 ページ37

Aちゃんが家にある食材で作ってくれた夏野菜カレー。


かなりおいしい。







A「..あ、あのね、」


玲於「うん？どうしたの？」






美味しいカレーに食いつきながら

Aちゃんの綺麗な声を聞く。







A「..もうわたし亜嵐のこと好きじゃない、と思うの」







求めていた言葉が出てきて

思わずカレーを吹き出しそうになる。







玲於「..ほんと？」


A「うん、本当、だと思う」







「思う」が最後についているのは

まだ確信してないからかな。



でもいいんだ。


亜嵐のあの笑顔が忘れられない。

とか

亜嵐が優しい。


　
とかそんなもんしょ。






玲於「嬉しいんだよ嬉しいんだけどさ、無理しなくていいからね、」


A「うん、..ねぇ、玲於くんもまだマリのこと好き？」


玲於「俺は..もうずっと前から。」


A「じゃあなんで別れないの」








答えに迷ってたら

あ、いやごめんね。って。

気使わせちゃったな。







玲於「大丈夫大丈夫。
俺が別れないのは、Aちゃんとマリ気まずくなったら嫌でしょ。」


A「えー..そんなことまで考えてくれたの..」


玲於「泣くなよ？笑」






すぐ泣いちゃうからさ、


俺も、実は泣き虫だけど。

ダメだということ→←完璧なラベル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す