はっぴービッチは紅一点 (ページ20)

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# ページ20

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目黒「、降りて。」

いつの間にか目的のマンションに着いていて

私がタクシー代を払おうものなら、凄い勢いで止められた
半ば強制的にタクシーを降ろさせられ、目黒が精算をする

……私の方が歳上だし先輩なんだからそれくらいやるのに

「目黒、ありがとう」

目黒「どういたしまして！」

だけど満足気に彼が微笑むから、あぁ男としてのプライドだったのかなぁなんて納得してしまう

そのままエレベーターに乗り彼の部屋へ

手を引かれて導かれるのは薄暗い照明のついたお洒落な寝室

目黒「今日は俺の下で鳴いてくれるんでしょ？」

言うやいなや、目黒は覆い被さるように私の上に乗っかって軽くキスをする

「さぁ？目黒のテクニック次第じゃない」

目黒「 ……Aのその余裕ぶってるの本当に腹立つ。」

「ぶってるんじゃなくて余裕なの。せッくすは戦いじゃなくて娯楽だから～」

言い終わると同時にまた目黒の唇が重なった

口を開くとお互いの舌が絡み合い、どちらのものとも分からない唾液が顔をつたっていく

「だけど…… 」

刺激が足りない

さっくんの後だからっていうのもあるけれど

もっと、もっと

激しいやつじゃないと私は満足しない

「こんなんじゃ、私は鳴けないよ」

形勢逆転

目黒の首に腕をまきつけ、そのままゴロンと半回転

目黒「 …っ、」

驚き、そして情けない表情を浮かべる目黒

そうだよ、これこれ、この顔が好きなの

私がせッくすに求めるものは快楽とプライドの間で揺れ動く男の憐れで苦痛な瞳

あぁ今夜も思った通り楽しめそうだ

「ほら今日も鳴かせてあげるから、」

ニヤリと笑って、下へと手を伸ばし

目黒のモノにそっと触れた

──

目黒「 ………次は絶対に鳴かす。」

「あははそのセリフ何回目よ、笑」

放心状態の目黒の身体を軽く拭いてあげて
使い終わったゴムをしばり、ゴミ箱へ捨てる

「目黒のテクニックあれば誰でも鳴かせるって。私以外。」

目黒「お前じゃないと意味ねぇんだよ。」

可愛い可愛い年下の彼が、私を鳴かせてくれる日は一体いつになるんだろう

「んふふ、いつでも誘ってくれて構わないから。まぁ頑張って？」

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