# ページ16
*
嫌なこと
辛いこと
悲しいこと
全部
忘れて、忘れて、
今日くらいは楽になりたい
佐久間「 ふふ、任せて。
意識飛ぶくらい、今日はたっぷり愛してあげるから。 」
そんな強気なことを言うのに、ベッドに連れていってくれるその手はとても優しくて
「 さっくん、昨日のYouTubeで言ってた寝バック……あれ、目黒たちへのマウント？笑 」
佐久間「 俺はバレないように匂わせするのが好きなだけ。 」
ベッドに軽く押し倒された
さっくんは見かけによらずどえらい体力がある
所謂 絶倫タイプ
佐久間「 Aとやる時って、だいたい途中から寝バックだもんな 」
「 仕方なくない？さっくん絶倫だから、毎回私がへばっちゃうんだもん……休んでいたら獣みたいに後ろからガンガン襲ってくるさっくんが怖い。 」
佐久間「 あはは、ビッチにまで恐れられる俺って最強〜？ 」
軽口を叩いて、そしてまた顔が近付いてくる
"雄" の彼に
今日も心身共に狩られる結果となった
＿＿
次の日の朝は、決まって体がだるい
腰は痛いなんてもんじゃない
ほぼ確実に砕けてしまっていると思う
佐久間「 おはよ〜……っておよよ？A、めちゃくちゃ良い表情してんじゃん！ 」
「 どこが……疲れてもう無理、今日休みで良かった。 」
私よりもだいぶ早くに起きたのか
マグカップに並々入った紅茶を、爽やかな笑顔でベッド付近のテーブルの上に置いてくれた
佐久間「 じゃあ！俺今日出かけないと行けないからテキトーに起きたら鍵ポスト入れといてね〜バイバイ！ 」
昨日の夜あれだけの有酸素運動をしたのにも関わらず
そんな素振りを微塵を見せずに、軽快に家から出ていくさっくん
「 …………底なしの体力すげぇ…、 」
びっちの私も
彼には一目置いています
*
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作者名：FON
| 作成日時：2020年4月3日 9時
