#30『高身長と女心』 ページ30
*
「 お化け屋敷です、 」
喉が乾いたから、たまたま
クラスでの出し物の準備もだいぶ終わって、あと少ししたら部活組は部室へと向かう
私は部活にも入っていないし、午後も暇だったからクラスの装飾をまだ残ってするつもりだった
それで息抜きに、偶然自販機へと来ていただけ
阿部「 何役？それとも受付？ 」
「 いや、貞子です、 」
阿部「 まじ？こんな大きい貞子いたら普通に俺泣くわ。 」
正直、意外だった
絶対に佐久間先輩の話をされると思ったから
あの日以来、佐久間先輩だけじゃなくて阿部先輩も避けていた
いや、もっと言うと男全員……目黒も含めて
阿部「 俺のクラス女装喫茶なんだけどさ、担任もやらせれんのよ。 」
「 へー、先輩の担任誰でしたっけ？ 」
阿部「 ふっか。えぐくね？ 」
「 それはやばい、笑笑 」
深澤先生の女装姿
あの顔のでかさで、、、、
阿部「 まじ閲覧注意レベルにやばいよ、笑 」
想像したら予想以上に面白くて
申し訳ないけど手を叩いて笑ってしまう
阿部「 やっぱりAちゃんは笑っていた方がいいよ。 」
穏やかなその眼差しは突然だった
同じように笑っていたはずの阿部先輩は、凄く優しそうな顔をしてこちらを見つめている
「 …え？ 」
阿部「 最近、時々見かけていたけど。…上手く笑えていない気がしたからさ、 」
あぁやっぱり
こっちが本当に聞きたかったことか
阿部「 何か、悩み事？ 」
「 ……分かりやすいですよね、私。笑 」
きっと色んな人に心配をかけている
阿部先輩もそうだし、当然佐久間先輩にも
阿部「 Aちゃんが何で悩んでいるのか分からないし、多分聞いても答えてくれないと思うけどさ。 」
さっきまで勢いよく吹いていたその風は
何かを察したかのように急に止まる
阿部「 佐久間は、誰よりもAちゃんが好きだと思うよ。 」
雑音が全て消えたかのように、阿部先輩の言葉がすっと心に入ってきた
*
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あみ(プロフ) - お疲れ様でした！！いつも楽しく読ませて頂きました！2作品のアフターストーリーの更新楽しみにしています！これからも無理なさらずに頑張って下さい！ (2020年4月14日 0時) (
レス) id: dfd7d4bf9a (このIDを非表示/違反報告)
夏波(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しませてもらってました。アフターストーリー、二人のデートの話が読みたいです。 (2020年4月13日 12時) (レス) id: 133475697f (このIDを非表示/違反報告)
たばさん(プロフ) - 初めてコメントいたします。序盤から楽しく読ませていただきました！私自身、身長が主人ちゃんより少し高いので共感に次ぐ共感…！！とても楽しかったです！アフターストーリーも楽しみにしています！ひとまず、完結おめでとうございます！！ (2020年4月13日 10時) (レス) id: 1557ef852e (このIDを非表示/違反報告)
阿部月姫(ｶｸﾞﾔ)(プロフ) - 完結おめでとうございます！更新されるたびにとても楽しみにしていました！！アフターストーリーも楽しみにしています^ ^ (2020年4月13日 8時) (レス) id: 2beffc3723 (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - ふわふわさん» コメントとご愛読の程、ありがとうございます；＿；！こんな小説でポジティブになって頂けるなんてむしろ私が嬉しいです、ありがとうございます！自分の持っていないものに憧れを抱くのは凄い分かります……人間はそういうものです、ポジティブに生きましょう；＿； (2020年4月13日 6時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FON
| 作成日時：2020年3月26日 18時
