≠ ぱられる 2

『ぱられる。そして、』 ページ40

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「ねぇまた肝試しするの〜？」














時は流れて、もう夏休み




今度は、いつものメンツに加えて
あの時一緒にトンネルにいた14人で肝試しにきていた





向かうはあのトンネル

















岩本「怖い……無理、」

渡辺「涼太助けて。」

宮舘「はいはい、俺がいるから大丈夫だよ。」














男なのに情けないなぁとか思いながらも
やっぱり雰囲気のあるこのトンネルは怖いわけで











だけど、何だかここはとても懐かしい感じがした





















大我「なんか向こう……光ってない？」









大我が呟いた瞬間、
突如トンネルが光に包まれ









眩い光に思わず目をつぶる























恐る恐る開くと、


そこにはひとりの男性が立っていた





















服装は着物

腰には刀




しかも顔はとても見覚えがある


























樹「え、何で北斗が2人もいるの！？」

















北斗…………
















いや、違う







違う違う違う



















ガツンと頭を殴られたかのような衝撃に


全身が震えた
















思わず溢れ出す涙











脳内を駆け巡る様々なの思い出



























北斗「………、A？」
















彼が私の瞳をしっかりと捕らえて、名前を呟く
















「……北斗、様…？」















震えた唇から、彼の名前を放った

























ゆっくりと距離を詰める私たち









時が止まったかのように感じるこの空間
























何か失われていたものでも取り戻すかのように









胸がトクンと音を立てて












そしてまた動き始めた































「…………会いたかった、っ…！」






















最愛のあなた









強く強くその体を抱きしめた









失った分の時間をしっかりと埋めるように





















もう二度と









離れることがないように














『≠ぱられる』 完

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