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*
「えっ、なんで…………」
「Aは、すぐ顔に出るから」
って、拗ねるように口をとんがらせて
「Aの方が、可愛いからな？」
いたずらっこのように笑って
私のことを、もっとドキドキさせるんだ
だけど、さ
「松村先生……なんで、こんな場所 知ってたの？」
「あぁ……。嶺亜と来たこと、あるんだ。」
私が聞くと
笑顔で話す松村先生
「………………………そう…なんだ……」
やっぱり
貴方の最初は、奥さんなんだね
そんな夏祭りの帰り
「楽しかった〜」
「食べすぎたね〜」
「京本くんと、結婚。結婚。結婚………………」
３人が笑い合っているなか
１人、笑えないでいる私がいる
苦しくて
苦しくて、仕方ない
「花火、すごかったなー」
と、口角をあげる先生がとても幼く見える
それから、少し歩くともう別れ道
「私たち、こっちだから。」
と、樹と大我を連れて帰ろうとすると
「俺と樹、行かなきゃいけないトコあんだよね。」
「えっ、結婚式場…………」
「じゃなくて、本屋だろ。」
「なんで。」
「樹の一夜漬け計画のための参考書。」
「それを教師の前で言うか？」
ちょっと待って、そしたら
「私、１人じゃん。」
こんな夜遅くに、嫌だよ1人で帰るなんて
とか、思ってると
「あっ、俺 同じ方向だよ」
と、ジェシー
「そっか、俺たち向こうだから。」
歩き出す、私たちと先生たち
少し、先生が気になって
振り返ってみると
目があって
「バ・イ・バ・イ」
って、口パク
だから、私も
「バ・イ・バ・イ」
って、口パクで返した
最後に手を振って、前を向く
ただ、それだけで嬉しいんだ
さっきのことが、全部吹っ飛んでしまうんだ
貴方に、恋をしてしまうと
ジェシーくんと歩く、２人きりの帰り道
やっぱり、ジェシーくんを呼び捨てで呼ぶのには違和感があって……
どうしても、くん付け
「あのさ…………」
「ん？ なに、ジェシーくん。」
「だから、くんはやめてってば。笑」
やっぱり慣れないんだもん、と言うと
まぁいいや、って笑うジェシーくん
だけど
いきなり、真顔になって
「Aさ、辛くないの？」
*
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Moana(プロフ) - 切なくて胸が苦しくなりました、、、。 (2020年5月27日 3時) (
レス) id: f11ef5156d (このIDを非表示/違反報告)
なまりょこ - 泣いてしまったぁ……(いい小説 (2020年2月24日 4時) (レス) id: b59d8b383c (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 無理、もう、切なすぎて、無理.......素敵な作品に出会えました。ありがとうございます。 (2020年2月23日 0時) (レス) id: ba47fd021b (このIDを非表示/違反報告)
むっく - すごく感動しました。切なすぎます。文字の一句一句から泣けてきます。感動をありがとうございました。 (2015年8月28日 19時) (レス) id: ae69d59b6a (このIDを非表示/違反報告)
くるくる(プロフ) - 感動しすぎて切なすぎて泣きすぎました。素敵な作品ありがとうございます。 (2015年8月22日 1時) (レス) id: d9e44fa14c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：FON
| 作成日時：2015年7月11日 11時
