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宮舘「 だから今は引きの時期なだけ。 」
「 何それ、駆け引き？笑 」
宮舘「 そうだよ。 姫は恋の駆け引きとかしないの？ 」
ジャニーズもこうやって恋バナはするし、だって健全な男の子だから
皆の恋愛事情とかは詳しくないけど、私と出会う前には色んな女と恋をして愛し合って、そして別れてきたんだろうなぁ
私みたいに
「 恋か〜。 」
宮舘「 そう言えば姫って、恋したことある？ 」
「 突然だね、どうしたの。 」
舘様は私の顔だけこちらにくるりと向けると、その唇にそっとキスをした
宮舘「 女性は恋をすると綺麗になるって言うじゃん。 」
ニコリと笑われたけど、何だか嬉しくない
「 別に恋しなくても女の子はみんな可愛いよ。
女の子が可愛くなる理由に、全部男が絡んでいるって思われたくないなぁ。 」
つい反抗的になってしまうのは、きっと私の悪い癖
少し驚いたような表情を浮かべた彼は、すぐに申し訳なさそうな声色への変化した
宮舘「 ……ごめん、無神経に。 」
「 いやこちらこそごめん。私だって、この言葉どっかの誰かの受け売りだし。 」
それでも重たい空気が流れないのは、私たちの深い絆のおかげだろうか
「 それに恋なんてもう忘れちゃったよ。私、25だよ？ 」
宮舘「 今からでも遅くないんじゃない？ 」
「 もう遅いんだよ、多分。 だからさ、 」
くるりとまた、対面座位の形になって彼の方を向く
そして、ふかふかのソファに押し倒した
「 余計な感情抜きにして、身体だけでも。ベッドの上で、恋しようよ。 」
────
宮舘「 姫、最近更に体力増した？ 」
使い終わったゴムを捨てて彼は、疲れ果てたようにいつもより遠い目をしていた
そんな彼に寄り添って、そっと水を渡す
「 皆がおぢさんなだけだよ。 」
宮舘「 まだ20代なんだけど。 」
「 自粛中筋トレとかした？体力落ちてるんじゃない？ 」
宮舘「 姫は、何かやっていたの？ 」
「 てれふぉんせッくすにハマった 」
宮舘「 姫にまともな回答を求めた俺が悪かったね。 」
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作者名：FON
| 作成日時：2020年7月3日 6時
