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traveler264 ページ24

下の階に行くにつれて火の手が大きくなり、瓦礫も酷い。



軽快に降りていった足はすっかりブレーキがかかってる。



煙を吸わないように姿勢を低くしながら瓦礫を乗り越えていく。



被害の大きさから恐らく爆発場所だったのが分かる。



煙は上に登っていくから、この階さえ切り抜けることが出来たら少しは楽になるはず。





『哀ちゃん大丈夫?煙吸ってない?』






灰原「大丈夫よ。ギリギリ届いてないわ。ごめなさいね。私のせいでAに負担かけちゃって。」





『何言ってるの?こういう時はそういうの関係ないでしょ。ノーカンだよノーカン。』





灰原「Aって思ってたよりも肝が据わってるのね。」





『そう?今ビビってる真っ最中だけど?』





灰原「今だけじゃないわ。組織に誘拐された時といい、今といい普通の人だったら恐怖と命の危機で足がすくんで動けなくなってもおかしくないのに、あなたはそんな素振り1回も見せないで今も動き続けてる。」





『お。哀ちゃんのデレとかレアじゃない?』





灰原「ーーーっ/////!!ちょっと、私割と真面目な話してるんだけど!!」





『ごめん哀ちゃん、おふざけさせて。こうでもしないと本当に怖いんだ……。』





灰原「…………。」





平常心なんてあるわけが無い。



今までこんな風に命の危機に陥ることなんてなかったから、ふざけてないと不安ばかり大きくなって正常じゃ居られなくなりそうだった。



何が起こってるのか分からないままよくここまで走って来れたと思う。



1番被害があったであろう階を何とかくぐり抜け今、2階近くまでたどり着くことが出来た。



ここまで来れば地面はもうすぐ目の前同然。



火も煙も徐々に威力を増してるとはいえ、あの2つは上に向かって行く傾向がある。



下に出てしまえば危険度はかなり下がるので、これだけでも万々歳だ。



なんせ、タイムリミットに少し余裕ができるのだがら。



少し安心して進める足のスピードを少し緩めた時だった。



どこからか金属同士がぶつかる音か大きく聞こえた。



それと同時にパラパラと落ちてくる砂埃。



上に目を向けた私はこの時ばかりはファインプレーだったと思う。





灰原「A!!」





哀ちゃんも気づいた。

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癒し系猫 - 作者様!真澄じゃなくて真純ですよ! (2021年3月21日 10時) (レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - 273話の自分サイドの上から2行めの全身が前進になってます (2020年6月1日 18時) (レス) id: b64abaedd3 (このIDを非表示/違反報告)
- 362話の次も362話になってますよ (2018年12月10日 17時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
- んぁぁぁぁ!!更新待ってました!!いろんな人の心配(デレ)で顔ゆるみました。警察学校組と哀ちゃんとキッドが最高過ぎます・・・ (2018年12月9日 21時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やったぁ♪♪ 最新してる。夢主も目を覚ましたし。キットが何故か見舞いにきているし……アンケートはまさかの結末だった (2018年12月9日 21時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年11月11日 17時

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