【名探偵コナン】夏色traveler

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萩原｢Aちゃん……。｣




『ごめんなさい！！特に深い意味は無いの！！ちゃんと、元の世界に戻れるように願ってはいるから！！あ…願ってるだけってわけじゃないからね？もちろん、考えることを放棄してるわけでもないよ？今はぶっちゃけヒントすらないから、それしかできないってだけであって…。それにもし、そうなった時はちゃんと見送るしって…あぁぁぁぁぁぁぁ！！私、何言ってるんだ！？』




萩原｢ハイハイハイ。落ち着いてwwwwテンパりすぎwwwwそもそも、俺まだなんにも言ってないwwww｣




『ゔぅ。…恥ずかしい…。』




萩原｢Aちゃん可愛い♡｣




『やめて！！からかわないで！！今世紀最大の汚点だ！！穴があったら入りたい！！』




萩原｢そんなに！？｣




見たか！！




これが後先考えずに喋った結果だよ！！




良い子のみんなはちゃんと1回脳で考えてから喋るんだよ！？




お姉さんみたいになっちゃダメだからね！！




萩原｢俺も……家主がAちゃんで良かったと思ってるよ。このご時世、Aちゃんみたいなお人好しはそうそういない。｣




『あれ？それって褒めてる？それとも貶してる？』




萩原｢俺的には褒めてるwwww不審者同然の俺をさ引き止めて家に住みませんか？って聞いてきてくれて。一文無しの俺に居場所をくれたのは紛れもないAちゃんだから。俺にはどうしても帰らなきゃいけない場所がある。きっと待ってる人がいる。でも、その場所に帰る方法がわからなければ、いつ帰れるかもわからない……そんな不安定な状況、右も左も分からない俺には1人でなんとか出来るわけがなかった。だから、Aちゃんには感謝してもしきれない恩があるんだ。この感謝をちゃんとAちゃんに返せるかは今の状況じゃ分からないけど、仇で返すつもりは無い。｣




力強い言葉だった。




こんな研二さんを見たのは初めてで、“絶対、帰るんだ“って気持ちがすごく伝わってきた。




待ってる人がいるって言ってたな…。




研二さんは爆弾の爆発直前に来たって言ってたから、その待ってる人はきっと研二さんのことをすごく心配してるんだと思う。




もし、私がその待ってる人の立場だったら、気が気じゃない。




“無事だよ、生きてるよ“って意味も込めて早く元の世界に戻りたいんだろう。

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