CALL MY NAME２（黄） (ページ31)

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お母さんの昔話ページ31

リビングに戻るとお母さんがテレビを見ていた。
紅茶をいれて、隣に座る。

『つかぬ事をうかがいますが、
公開プロポーズされたんですか？』

一瞬ぽかんとしたお母さん

「うわ、聞いちゃった？」

『聞いちゃった』

「あはー、
おとーさんも昔はカッコ良かったのよー、今はおじさんたけども。」

『おとーさんのどこが好きで結婚したの』

「どこ？どこねぇ、んー、」

『迷うの？忘れた？笑』

「いや、嫌いなところがなかった」

なにその理想的すぎるやつ…

「今はおじさんだけどね」

『おじさんおじさん言いすぎじゃない？笑』

「あんたもいつか思う時がくるわよ、おじさんだなーって」

『そんなもん？』

「うん。そんなもん。」

『じゃあ、どうして結婚したの？』
「えー、」

『教えてよお！』

「んー、んー、…
なんて言うかなぁ、まあ、この人とずっと一緒にいる気がしてたのよ。昔からずっと。」

『ほう。』

「学生の頃を知ってるから人間性に不安はなかったし
まあ口下手だから何考えてるのかわからないことも多々あったし
一回ヤケおこしたこともあったけどねえ！笑」

『ヤケ。笑』

「もう離れてやるんだから！ってしばらく会わない時期があったのよ」

お父さんが言ってた冷戦てやつか。。