CALL MY NAME２（黄） (ページ23)

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はなうたページ23

電車もあるけど
そこまで遠くない章大の家の最寄り駅

家の最寄りについた頃はもうすっかり夜で、商店街の店には会社帰りや学校帰りに飲む人の笑い声が騒がしい。

また、一人になっちゃった

亮がふらっと来ることもない
章大を呼ぶこともない
本当のひとり。

商店街を抜けて緩い坂道を登って下る

部屋を灯す月あーかりしょーもない冗談やかたーり
眠れない夜には寝相の悪さ見て笑い···

亮の場合は寝相じゃなくて寝癖だったな

鼻歌が住宅街に消えていく

愛してるという愛してるという愛してるというそんな言葉······

ん？
何だろ？
部屋のドアに袋がかかってる。

これ、、

亮に貸してたレコード、、

それと私の好きな紅茶の茶葉

来たの、、、？

涙腺馬鹿になるじゃんか！アホ！

バカバカバカ亮のバカ！！！

茜に電話したけど出なくて、裕に電話した

『裕っ！亮の連絡先！送って！』
「なんやねんいきなり！消したんか」
『だって……』
「送ったるから落ち着けって。なんか知らんけどまだ電話はやめとけよ。」
『なんで？！って、そか…うん、そだな。うん。』
「ほな送るから切るで」
『はい！ありやす！！』

裕が送ってくれた連絡先

《ひどいこと言ってごめん》

何回も何回も書きたり消したり
散々考えたし練ったけど、なんて言えばいいのかわからなくて、結局これ。

今言えるのはこれだけなんだよ。。