CALL MY NAME２（黄） (ページ16)

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冷めた紅茶ページ16

『この前はごめん
心配して言ってくれたのに私突っぱねて』

「そんなんヤスん事好きやったんやからしゃーないやろ」

『でも』

「ちゃんと好きやったんやろ？ヤスのことも。」

『·····最初からさ、全部比べちゃうの。
手も、においも、声も、全部亮と違うって』

『見て見ぬ振りしてた
悔しかったから
私ばっかり好きで忘れられなくて』

『だから女の子の影にも張り合ったりして』

『裕の言うとおり、亮の代わり探してたんだね、私』

『章大に他に彼女がいたとして
二股とか三股とかだったとしても
責められないなって思った
やってることおんなじじゃん、こんなの』

「Aは悪ないよ
悪いんはどっくんや。」

『···ふふっ。
そんなこと言って裕だって亮のこと可愛くてしょーがないくせに。笑』

「やめろやー、笑」

昔から裕は亮のことかわいがる。
噛み付いてくるのは心許してるからだってちゃんと理解して受け止めてた

マグカップの紅茶はどんどん冷めて、モヤモヤの湯気ももうない