あなたside ページ11
香奈ちゃんが村上さんを迎えにリビングから離れると、
隣に座っててる忠義くんが、肩に顎を乗せてきて。
「A、ただいまのチュウは?」
『えっ、』
「ほら、今やん。」
ちゅうしてってせがんでくる。
それって、普通おかえりのちゅうじゃ、、?
『香奈ちゃんたちすぐ来るからっ、』
「来るわけないやん。信ちゃんかておんなじことしとるわ」
『えっ!』
そうなの?!
村上さんてそんな人?!
「はよせんと、しないんなら帰ってきたら俺からすんで、深いやつ」
なんでそんな交換条件なの?!
しかも不利。。
「ちゅってするだけやん、なあ、」
私からキスしたことなんて数える程度だし、
なんといってもこんな整った顔が目の前にくるだけで緊張するのに、キス待ちのお顔を見なきゃいけないなんて、
しかもそんな恥ずかしいことしたあとにどんな顔で香奈ちゃんたちを迎え入れればいいの、、
「ほら、来ないやん。」
『ちゅって、するだけで、いい?』
「うん」
優しく笑うけどなんとなく悪い顔してるもん、、
んーーーっ!
ちゅって、本当にふれるだけの緊張をした。
「ふふ。こんなんでそんな照れる?もっとすごいことしてるやん」
『それとこれとは!違うでしょっ、
、』
もうっ、やめてよ、香奈ちゃんたちがくるのに・・・
ドタドタと足音が聞こえて、
リビングに村上さんと香奈ちゃんが戻ってきた。
香奈ちゃんちょっと顔赤いし・・・
もー!って忠義くん睨んでみたけど、ほらなって顔してる。
恋話するのはめちゃめちゃ楽しいし聞きたいけど、実際にこんな状況になるとどんな顔していいかわからないね・・・
96人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アイハ | 作成日時:2020年8月11日 21時