サマー・ヌード（赤）

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「なんでハードやねん！」
『しょうがないじゃん』

ギターケース･･･

「それ持って海行くとか無理。一回帰れ」
『無理、遠い』
「どこ」
『座間』
「ざま？」
『神奈川県座間市、駅から徒歩20分』
「どこやねんそれ、つーか一人暮らしやないん」
『実家』

実家？！

はぁ、やっぱめちゃくちゃやなコイツ・・・

俺の家でいいか、、


「ちょっと寄り道する」


ライブハウスでてタクシーひろって、俺ん家による。


「ケースかせ、置いてくるからここに居れ」

エントランスで待たせて部屋にいそぐ。



アーティストにとってギターって大切で
表現の一部である以前に身体の一部

アイツの身体の一部が、俺の部屋に触れる

考えるな、それ以上。





滑り込んだ海の方へと向かう電車


真夏の夜。
車内は寒いほどやけど、外は今夜もきっと熱帯夜で。

電車ん中でアイス食うやつおんねんな。
棒が転がっとる

食べたなる気持ちもわからんくないけども。




明日の日の出は4:52

ファミレスか、カラオケか。


ホテルか・・・




どんどん人が減っていく車内。
こてっと頭が肩にのしかかって、コイツ寝てやがる、、

お前が見たいんちゃうんか、朝陽を。

なんで俺がこんな計算したり考えたりしてんねん。




25か。
一回りも下やんか。
色気もなんも感じないのに
なんで俺はあの時コイツにキスしたんや。
変装してまで女連れて電車乗ってんのや。

8/3、夜、your→←・

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