大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ4)

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学祭までの道ページ4

あの日以来、夜に大雨が降ることはそうなかった

降っても気付かないくらい

なんとなく強くなった気がする

裕兄からの連絡にも慣れた

気にせずいられるのは、きっと、

学園祭が刻一刻と迫っているからだと思う

「学祭準備ってこんなにたのしかったんだね…」

衣装係のクラスメイトに体を採寸されながら

しみじみと

丸「Aは逆に楽しいことを知らなすぎやねんなぁ～」

こちらも体を採寸されながら

学祭本番まであと半月もない

料理部の子達が料理を作るから

私たちはコスプレをして提供する、らしい

「で、私は何のコスプレをするの？」

丸「せや、何のコスプレするん？」

衣装係の子はニヤニヤしながら『秘密』と言う

「え、じゃあ隆平は何コスプレ？」

丸「…え、知らん俺何のコスプレ？」

これまた衣装係の子はニヤニヤしながら『これも秘密』と言う

ただね、見えてるの。

丸山用って書いたダンボールの中からなんかの動物の毛が見えてるの。