大丈夫、キミが好きだよ。#2【orange】 (ページ24)

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「…この前、金髪の男の人が校門まで来て、私は早退したの覚えてる？」

大「あぁ、おったな。俺が遅刻してきた時や」

いつもだいたい遅刻してるでしょ
って言いたい気持ちをグッと堪えて

丸「…お姉さんの旦那さんやっけ」

「うん、そう。まぁ厳密には婚約者止まりだけど」

大「ふーん。って、え、お姉さんおったん？」

「もう病気で死んじゃったけどね。元々付き合ってて、病気が酷くなる前に治ったら結婚しようって約束したまま死んじゃったの」

テレビを消してお箸も置いて
未だ真剣な表情の隆平は私をじっと見据えている

全てが初耳の大倉くんは

ポカンとした表情で

「お姉ちゃんが死んでからも仲良くしてるの。あの日たまたまリュカちゃんに裕兄といる所を見られてどっちが本命なんだ！って勘違いされてたの」

要するにこう言うこと

間違いは言っていない

大倉くんは気まずくなったのかご飯をチビチビと食べる

普通に食べていいのに

隆平は眉間にシワを寄せてとんでもなく気難しい顔