大丈夫、キミが好きだよ。【orange】

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目を覚ますと

ひどく慌てた様子の隆平


丸「A、何があったん」



前にも見たな

カバンが錯乱している


時刻は朝の7時


ずいぶん寝てたな、私




「…隆平どうしたの？」

丸「どうしたの？ちゃうわ！朝ごはん一緒に食べよ〜思うて早く来たらAがずっと僕の名前呼んどるやろ、で、何やと思って走って来てみたらうなされとるやろ、呼んでも目覚まさへんし、なんか、もう、はぁ…」


一気に喋る隆平は途中で酸素が足りなくなったのか

大きく深呼吸をした



くるくるの髪の毛を無造作にぐしゃぐしゃとかき乱すと自分の分と私の分

2つのコップに水を入れた



｢うなされてたんだ｣


そう言えば何だか汗ばんでいる
喉もカラカラだし

身体は何となく疲れてる

朝なのに



丸「どんな夢見てたん」


暑そうに制服のワイシャツをパタパタをする隆平


「…なんだっけ、忘れちゃった」


丸「なんやねんもー！怖いやんか！朝やから、僕おったからええけど！夜中やったらどないしてはったん！」



昔から怖い夢はよく見るタイプだった


それは今も変わらないけど

昔は見た怖い夢を鮮明に覚えていて

細かいところまで思い出すことが出来た



今は、起きてしまえばもう終わり


あとは隆平の笑顔があるから

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