橙あいす 7 ページ16
「章ちゃん、息止めんとチカラ抜いて?できる?」
引き結んだ唇にちゅっ。
まぶたにも。ほっぺにも。おでこにも。
口に親指を押し込んで、無理矢理開かせる。
「息吸って、吐いて……そうそう」
呼吸のリズムに合わせて、なんとか奥まで入った。
出したり入れたりしてみて、押し広げるように中指も、それから薬指も差し込む。
「ま、るッ……きても、ええんよ……?」
正直言うて、ちょっと怖かった。
指3本入ってもきっつくて、千切られそうやのに。
でも、上気した顔で目に涙浮かべて、俺の頬を包んで、引き寄せる章ちゃん見てたら、『怖い』より『欲しい』が勝った。
「つけて?」
指を入れたまんま、ゴムを章ちゃんに押し付ける。
手、震えてる。
空いてる手を添えて一緒に袋を破ると、章ちゃんが俺のを握る。
そういえば俺のカレはここまで放置プレイやったな。
温もりに包まれ、ごくりと喉を鳴らす。
それだけで、はちきれそうや。
ゴムの上からローションをすりこんで、指をそっと引き抜く。
すぐ、先っぽを埋め込んだ。
ひゅっと息を飲む音が聞こえて、傘まで入れたとこでグイグイ締め付けられる。
章ちゃんの背中側から手を差し込んで、肩を下から抱きしめる。
かたく閉じられた瞳からこぼれ落ちた涙を舌先ですくいとり、「目、開けて」って囁く。
「章ちゃんの顔、見せて?」
ぐっぐっと腰を進めると、苦しそうに眉間が険しくなってく。
「ま、待って……どんくらい、挿入った…?」
「ゴメン、まだ半分もいってない」
俺の言葉に「はあっ」て大きくため息をついて、一瞬チカラが緩んだ。
そのタイミングで、一気に奥まで貫く。
「っつぅッッ!!」
ハッ、ハッて浅い呼吸を繰り返す章ちゃんの髪を撫で、顔が届く範囲のいたるところにキスを落としてじっと待った。
めっちゃ苦しそうで、痛いんやろなって。
少しでも動いたら壊れてまいそうで。
でも、先に動いたのは章ちゃんやった。
俺の腰を掴み、もっと深く繋がるように自分から押し付けてくる。
「まる……
きて?」
そんなん、ずるいわ。
引き抜くときもずっと痛みを堪えてるような顔して、でもその目を覗きこめば『平気や』て言うみたいににこりと笑う。
「…遠慮せんと、ちゃんとまるの気持ちええようにしいや?」
「ゴメン、章ちゃんツライよなあ」
揺さぶりながらそんなこと言うても、ぜんっぜん説得力ないのはわかってるんですけど。
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丸ちゃんの全てが欲しい - 1984年9月11日生れて来てくれてありがとうお誕生日おめでとう (2016年9月12日 0時) (レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 関ジャニそれぞれ個性があって好き(//∇//)ゞ (2016年8月17日 3時) (レス) id: c797ab981f (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 侯の顔ヒナの目すば亮の色気隆の声章ちゃんの可愛さ忠のあはあは笑いヘタレ好き (2016年8月17日 3時) (レス) id: c797ab981f (このIDを非表示/違反報告)
花蜂(プロフ) - 萌奈実さん» ありがとうございます〜内容が内容だけに恥ずかしいですけど、本当に嬉しいです!!おかげさまで完結しました!また新しいの出たらよろしくお願いします<(_ _)> (2014年9月11日 1時) (レス) id: f99a1d7ef9 (このIDを非表示/違反報告)
萌奈実(プロフ) - このお話大好きです!!ホンマにヤスくんぽくてええなぁって思います。更新楽しみにしてます(*^^*) (2014年9月8日 13時) (レス) id: 19933af13f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蜂 | 作成日時:2014年7月22日 1時