ともくんの

rd× 俺じゃなくても2 ページ31

「っ、はっ、/ んんっ、ぅ、/ 」

「神ちゃん、もっと欲しがってって。」

「だ、ぃきっ、/ もっと、っ、んぁっ、/ おくぅ、/
　んっ、ぅ、/ きもちぃ、/ だい、きの気持ちぃっ、/」

「そうそう、いい子。ここ？」

「んっ、/ そこ、そこぉ/」

今日も俺はシゲの相手役。
シゲが演技に活かせるように。
相手役に迷惑を掛けないように。

俺は代わり。

「神ちゃん、風呂入ろ？」

「んーん。先入って。俺、帰るわ。」

震える腰を抑えて衣服を身につける。
なかなか逝ってすぐは体が言うことを聞かない。
それでもこの時間は俺にとって酷やから急いで出たいのに、
あと少しのところでベッドの横で転んでしまった。
実際にシゲのは気持ちよくて、俺はされるがままになってしまう。
ズボンがうまく履けなくて、横に倒れてしまった。

「ぃたたた…」

「神ちゃん！！」

「…こけただけやから」

すぐに駆け寄ってきて俺を抱き起こすと、
打ったところをさすってくれた。

「痛かった？ごめん。俺、手加減できんくて、」

「んーん。シゲの役作り手伝えて嬉しい。
　上手いこと俺のこと使ってくれたらいいし」

「…なあ神ちゃん。」

「んー？」

あぁもしかして、俺らも終わり？

「神ちゃん。好きや。
　こんな始め方をして後悔した。ほんまにごめん。」

「シゲ、ほんま？…ほんまなん？？」

「ん、ほんま。」

ぎゅーって抱きしめてくれて俺に優しいキスをくれた。
キスの仕方は変わらへん。
でも、いつもより甘くて特別優しい。

「シゲ、抱いて？ちゃんと恋人として」

「うん。神ちゃん、好きやで。」

再びベッドに押し倒されて優しいキスがたくさん降ってきた。
いつもと同じベッドで、
いつもと違う心ごと愛されて。
たまらなくて、俺の気持ち全部貰ってほしい。

「なぁ、シゲ」

「ん？」

「だいすき」

「俺も。神ちゃんだけやで。」

「んっ、/ し、げっ、ぇ、/」

「神ちゃんっ、ぁっ…、」













「なあ、ほんまに誰でもよかったん？」

「んなわけない！！俺は神ちゃんがよかったの！！」

「…淳太ともしてない？」

「もー！あれショックやってんからな！
　俺、誰でもいいって思われてたなんて」

「俺が悪いん…？」

少し上目遣いで聴くとあたふたと慌ててごめんって謝る。
悲しそうな顔をすれば小さなキスをしてくれる。
あかんと思うけど、嬉しくて長めにつづけたら
どんどん下がる眉が可愛い




「ふふ。シゲ、好き」






終

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