pn× いつまでも4 ページ40
「…でも、今日はおられへん」
「なんで?」
「別に、」
「…プレゼント?」
首を振ってまたカバンを手に取った。
ニコッと微笑んだ神ちゃんは、さっき詰め込んだ荷物を手に取った。
元々、用事があってん。内緒にしててごめん。
そう言って玄関を出たんや。俺に何度もごめんねとありがとうを言うて。
それ以来、神ちゃんは俺らの家に帰ってくることはなかった。
日に日に荷物は減っていった。
時間をずらして帰ってみた。それでも会えなかった。
今日はやっとメンバーで収録の日。
ギリギリになってもこない神ちゃんにハラハラした。
もしかして、休むんかな?
体調が悪いとか?
連絡してみよかな。いや、帰ってこんやろ…。
「うぃーす」
ドアが開いて入ってきたのはシゲ。
…と、神ちゃん。
袋を抱えて買い物帰りやろうか。
たくさんの荷物には見覚えがある。
俺の家に残された、取りに来るであろう最後の荷物。
「今日は早めのクリスマス会や!!うっし!楽しまないとな!」
なんて張り切った濱ちゃんに釣られてみんなが笑った。
神ちゃんも楽しそうに笑ってる。…ならええか。
「神ちゃ〜ん♡」
「もう、のんちゃんなにぃなあ、これ食べる?」
「食べる〜♡」
「おい小瀧!お前モンチに引っ付きすぎ!」
「ええの!俺の神ちゃん!」
だって今はアイドル小瀧やし。
神ちゃんとの絡みはいるもん。
楽屋に戻ってから?きまづいよ。でも前もこんなんやし。
「…のんちゃん、全部持って行ったから
時間かかってごめんね。これ」
ソファで横になっている俺のそばに来たと思えばそんな話。
俺に鍵を差し出すと目を細めてニコッと笑った。
ん、なんて俺も適当に受け取ってカバンに投げた。
「「「いえええい!」」」
次の雑誌の取材までの間、同じ楽屋で過ごしている間に
みんなでクリスマス会。
って言うてもプレゼント渡すだけやけど笑
で、盛り上がったのはシゲだけ自分のが回ってきたから。
「日頃の行いやな」
「まあええやん。それもらっても嬉しいんやろ?」
「うわあああああああ!」
なんて暴れまくってるけど本人も美味しいんか笑ってる。
「神ちゃん、交換しよ!」
「えっ」
「自分のじゃないんやんなっ!なあ!お願いっ!」
シゲが神ちゃんが持ったプレゼントを指差してねだり始めた。
あげるんやろ?神ちゃん優しいし、シゲやし
「…ぁ、えっと…、これは」
「えーやん、代えたり?俺のやわ、それ」
そう、俺のプレゼント
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non(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます!!suta.様のかみしげが大好きです😭これからも更新楽しみにしてます😭 (2023年1月4日 1時) (レス) @page43 id: 75b3cd701b (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - kikaさん» 嬉しいです〜!😭💗💗💗幸せに向かうと手が止まってしまうんですが…笑ともくん幸せになりますように!!笑 (2022年12月9日 7時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - ともくん……幸せになってくださいーーー😭続き楽しみにしています‼︎ (2022年12月8日 6時) (レス) @page25 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - 名無しさん» ご丁寧にありがとうございます😰😰 (2022年11月9日 18時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼致します。オ/リ/フ/ラがついたままになっておりますよ…。 (2022年11月9日 15時) (レス) id: 3c150abdca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suta. | 作成日時:2022年11月9日 6時