pn× いつまでも3 ページ39
「…なんで2個？」
「え…あ、…割れても良いように」
「…ちゃうやろ」
のんちゃんが投げておそらく壊れてしまったであろう箱を開けると俺にしてはシンプルなマグカップ。
それが取っ手と縁が両方とも壊れてしまった。
「…ん、あの、もしかしたら一個あげるでって
言うてくれへんかなって思って…
俺も、のんちゃんからプレゼント欲しかった、から」
…なんて俺はずるいんやろう。
用意してくれへんから自分で渡してあわよくばお揃いなんて。
自分でやってて情けない。
用意してもらえへんの分かってる。
だって俺がのんちゃんのこと好きなだけやし。
のんちゃんの好きなものはたくさん知ってる。
けどその中に俺は入られへんねんもん。
「は、濱ちゃんがっ、プレゼント交換みんなでしよって！
なんかほら歌番組の時！楽しみやね、」
のんちゃんの膝の上でなんてうまく笑えない。
だってこんなん幸せすぎるもん。
嬉しくて泣いちゃいそう。
でも、我慢。
「神ちゃん、」
「のんちゃんは何買う？俺はね、誰が当たってもええようにね」
「なあ神ちゃん」
「冬やしマフラーとかかな？
あ、せや、のんちゃん割れちゃったコップ捨てて良いよ
これそんなに高くないし、」
「…何で泣くの我慢すんの」
「え？」
「声。震えてる。」
そっと撫でられた頬を指でなぞると確かに指が濡れる。
心配そうに笑う姿にまた心がぎゅっとなる。
「ごめん。俺ほんまに好きやのに信じてもらわれへんの嫌で
いっつも冷たくしてごめん。
ほんまに、好きやねん。だから付き合ってくれたん嬉しかった。」
「…俺、自信ないねん。
いつか女の子がいいって言われたらどうしよって。
ほら俺の体よりさ、女の子の方が柔らかいし。可愛いし。
俺が女の子に勝たれへんとこ山ほどあるやん？
…でも改めて今日のんちゃんの口から聞けて良かった。
明日の舞台昼公演で終わりやから荷物取りにくる。
その時間ロケやろ？モデルさんやっけ？
タイミングええなぁ…はは…っ、」
捲し立てるように喋ってしまった。
のんちゃん引いてないかな。もう降りよう。
「ん、のんちゃんありがと。 今までごめんなさい。」
「神ちゃん」
「ん？」
「俺、神ちゃんだけやで？」
「…ん、」
「信じてくれへん？」
「…んーん。信じてる。…でも、今日は、濱ちゃんち行くね。」
「今日ロケで泊まりやのに？」
「あ、シゲやった、ごめん」
「シゲドラマ」
「…」
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non(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます！！suta.様のかみしげが大好きです😭これからも更新楽しみにしてます😭 (2023年1月4日 1時) (
レス) @page43 id: 75b3cd701b (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - kikaさん» 嬉しいです〜！😭💗💗💗幸せに向かうと手が止まってしまうんですが…笑ともくん幸せになりますように！！笑 (2022年12月9日 7時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
kika(プロフ) - ともくん……幸せになってくださいーーー😭続き楽しみにしています‼︎ (2022年12月8日 6時) (レス) @page25 id: 8a2ca7f8a9 (このIDを非表示/違反報告)
suta.(プロフ) - 名無しさん» ご丁寧にありがとうございます😰😰 (2022年11月9日 18時) (レス) id: d955a4a289 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼致します。オ/リ/フ/ラがついたままになっておりますよ…。 (2022年11月9日 15時) (レス) id: 3c150abdca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suta. | 作成日時：2022年11月9日 6時
