rd× 言ってよ、全部1 ページ9
痛い
痛い、
「気持ちいい？」
「っぅ、く、…ぅんっ、」
「ん、よかった、」
ニカッと笑ったシゲに唇を噛んだまま微笑んだ。
俺はこの時間が嫌い。大っ嫌い。
「イッていい？」
「んっ、ぅんっ、」
「…っく、」
女の子じゃない分イってないとすぐばれてしまう。
中だけじゃいけないって言えばしのげるから。
俺だけごめんねって、中から抜いて俺の頭を撫でた。
悲しそうな顔をするのはきっと淳太に逢われへんからやろう。
最近仕事みんな忙しいからなあ。
「…お風呂、入ってくる？」
「え、あぁ、うん…」
「待ってるね」
「一緒に入らへん、？」
「えっ、い、いぃよ、そんなん、自分でできるし」
「…でも、」
気ぃなんか使わんでええのに。
俺1人でも平気よ？
そんなことより光ってる携帯、出たら？
「携帯鳴ってるよ？」
慌ててマナーモードに切り替えて携帯を伏せた。
そんなことせんでもええのに。
「お風呂先行くね」
「お風呂、ど…」
疲れてしまったのかベッドに
横になってすやすやと寝息を立てたている。
ペタッと張り付いた前髪を退けてちゅっとキスを落とした。
もしシゲの好きな人になれれば、俺がしてもらえるんやろか。
それとも寝てしまうくらい退屈やった？
「んっ…」
ベッドから立ち上がろうとすると
手を引かれてベッドへ引き戻された。
「行かん、とって…」
反対の手には通知がたくさんある携帯。
もちろん相手は淳太から。
寝ぼけているのか腕をぎゅっと握った。
痛くてもそばにいれるなら、そう思って無理してた。
でもシゲが俺を必要としなくなる日はそう遠くない。
「俺じゃないくせに」
今俺が泣いて、部屋を出ていけばこの関係が終わってしまう。
やから俺は泣かない。何もなかったように過ごすねん。
「ごめっ…俺寝てた、」
「ん、おはよ。お風呂入っておいで」
「…もう少しここいていい？」
「ん…？うん、ええけど、…」
「ありがと。神ちゃん好きやで」
「ふふ、うん。ありがと」
そう言うとそっと俺の髪をといて、頬を撫でた。
ぎゅっと引き寄せられて、まだ裸のままのシゲに抱きしめられた。
「…シゲ？」
「んー？」
「お風呂入ってき？」
「…んー、うん、」
「んで、俺らに？」
「んー…、うん、」
「って言われてもなあ…」
「でものんちゃん、どうしたら痛く無くなる？」
「そりゃあ…、何回も、かな？」
「ん〜、うん〜…」
「じゃあさ、してみよ、」
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作者名：suta. | 作成日時：2022年9月18日 10時
