rd× すれ違い5 ページ42
今俺はとてつもなく恥ずかしい。
神ちゃんに脱がされて隅々まで洗ってもらった。
実際手首は腫れてきて、握ることすらできんくなった。
折れてはないけど不便でしゃーない。
…けど、なあ？
元恋人、いや今も好きな人に体触られたら
思い出しちゃうし、体も反応してしまう。
素数数えたって勃つもんは勃つんやって。
目の前に来た時に目を見開いてすぐにまた体を洗い始めた。
「ごめん…」
「ええよ、溜まるもんは溜まるやろ」
淡々と話して俺の体を流した。
泡が無くなれば余計に恥ずかしくなって慌てて足を閉じた。
「抜くやろ？俺後で入るし、」
「いやっ…大丈夫」
だって、神ちゃんみて興奮してもうたんやもん。
…神ちゃんとしたいなあ。
あの柔らかい肌に吸い付いてさ、赤い印もたくさん着けて
ちょっと汗かいたらすぐに体引っ付けんねん。
可愛い声が響いて、あー、可愛いなあ
「シゲっ！！」
「へ！？あ、ごめん！！」
「…なんかさっきより反応凄いけど？」
「ごめん！」
「先湯船使ってもうて？俺も洗ってまうから」
「え！？神ちゃんも！？」
「…シゲがいうたんやろ？
一緒に入らないと風呂入ってる間なんもでけへんって」
「あ…うん、…」
白いすべすべした体を湯船から覗くと
思わず背中を撫でてしまった。
「ひゃあっ！！/」
慌てて手を引っ込めて、顔をしかめて俺を睨みつけた。
「ご、ごめん！」
「…びっくりするから、やめて、」
ごめん、もう一度呟いて体を湯に沈めた。
暖かい風呂に浸かりながらふと神ちゃんの言葉を思い出した。
「お風呂あったかいなあ、」
「うんっ、シゲと入りたくてなあ、お湯ためてん！」
「せまないの？」
「しげ、狭いの嫌…？」
「んーん、」
「しげとくっつけるから俺、嬉しいの、」
そーいや、疲れて帰ってくる時
あったかい風呂沸かしてくれてたっけ。
何も言わずにありがとうだけいうて入った気がするわ。
もしかして、一緒に入りたかったんじゃ…
「神ちゃん、」
「んー？」
「一緒に入る？」
「えっ…、ぅ、ううん、」
「…そっか」
「俺先でて体拭くから、タイミングよくなったら言うて？」
「寒ないの？」
ドアを開けるタイミングが被ってしまって聞こえへんかったんかな。
そそくさと出てしまった神ちゃんが
ドア越しに着替えるのを感じる。
「神ちゃん」
「んー？もう出るー？」
「…うん」
「タオル用意しとくね」
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作者名：suta. | 作成日時：2022年9月18日 10時
